スカトロ小説
風邪(新泉)※小スカ
※泉田くんの同室者は誰か知りませんが、ユキってことで。
泉「…げほ…げほ…」
ぴぴぴぴ…
電子音の鳴る部屋の中、同室者の黒田が、体温計を確認する。
黒「うわ…、こりゃダメだな。俺は部活行ってくるけど、新開さんに連絡入れとくから、大人しく寝とけよ?」
泉「あぁ…、わかったよユキ…//」
黒(顔赤いな…。ま、38度もあれば当たり前だな)
なるべく早く戻るから、とだけ言って部屋を出ていった。
黒田が居なくなり、急に静かになった部屋の中では、泉田の荒い呼吸しか聴こえなくなっていた。
泉田は、黒田に言われた通り、大人しく寝て待つことにし、ゆっくり目を瞑った。
新「…田…、いーずーみーだー。おーい」
泉「…ふぇ…?…ぁ、新開…さん…//」
1時間も経たぬ間に来た新開は、泉田を起こした。
寝起きでぼ〜っとしていた泉田は、ふにゃりと笑って呟いた。
新「おう、おはよ。泉田」
泉「…新開さん…?…うわぁぁ!///」
目が冴えてきて、さっきの自分の行動が恥ずかしくなり、布団を頭までかぶる。
新「おーい、窒息するぞ?」
新開はくすくすと笑い、布団をめくろうとする。
泉「ビクッ…め、めくっちゃダメっ…です…//」
かなり慌てた様子の泉田に、新開もつられて声を上げる。
泉「…あっ…、す、すみま…せん」
新(元気ないな…。まぁ、風邪引いてるわけだけど…)
そう思っていると、泉田が無意識のうちにもぞもぞとしているのが分かり、声を掛ける。
新「泉田、もしかしてトイレ?」
泉「ふぇぇえ!?///ビックゥ」
突然図星をつかれ、変な声を出してしまう。
新「図星…?ニヤニヤ」
泉「ち、違います!//」
からかわれている様で、恥ずかして本当のことを言い出せずにいた。だが、やはり無意識ゆえか落ち着きがなく、少し心配になってきた。
新「泉田…さっきはごめんな?…俺さ、気にしないから…トイレ行ってきていいんだぞ?」
優しく言ってやると、泉田は顔を赤くして俯いてしまう。
新「…?どうした?」
泉「あっ…あの…、トイレ…行きたいです…///カァ-」
新「おう、行ってきたら?」
だが、またすぐに黙りこんでしまい、いつもと様子が違うことに気づく。
新「トイレ行かなくていいのか?もしかして、トイレにおばけでも出るとか?」
子供の様なことを真剣な顔で言う新開に、自然と何でも話せる様な気がして、本当のことを言うことにした。
泉「…すみ、ません…//………おねしょ…したみたい、で…////モジモジ」
新「あぁ、そういうことが。ごめんな?気づけなくて」
軽く頭を撫で、立てるか?と手を差し伸べる。
泉「ぁ、はい…//」
おずおずと手を伸ばし新開の手を握ると、新開がそれを優しく握り返した。そしてぐい、と引っ張って立たせようとした時、バランスを崩し倒れ込んでしまう。新開は床に尻餅を付いてしまったが、泉田は運良くベッドにいた。
泉「ぁ、え、ど…しよ…///ウルウル」
しょわわわわ…
新「…っ、大丈夫、じゃなさそうだな…」
ベッドに倒れ込んだ衝撃で、風邪で弱った膀胱は簡単に決壊してしまった。
泉「すみませ…//ごめん、なさ…い///ポロポロ」
震えながら何度も謝り。
新「えらいだろ…、大丈夫か?」
泉「は、ぃ…けほ…すみません///」
大分落ち着いたが、咳が出はじめる。
新「着替えないとな。あと片付けも」
バケツに水入れてくる、と奥に消えて行く新開に疑問を抱きつつも、着替えようと立ち上がろうとする。
泉(何でバケツに水なんだろ…)
ふらぁ…
泉「…っ、」
まだ体が重く、立ち上がろうにもなかなか上手くいかない。
そうしていると、新開がバケツを持って戻ってきた。
新「お待たせ、水持って…うわぁぁ!」
バシャッ…
何故か何もない床で新開がつまずき、泉田にバケツの水がかかってしまう。
黒「塔一郎、帰ったぞ?」
そして何故かこのタイミングで帰ってきてしまったユキは、目の前の光景を見て、背後にドス黒いオーラを放っていたのだった。
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