LOVERS OF INFINITE COLOR
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桐ヶ峰学園
V

「大丈夫か?」

「葵先輩、はい大丈夫です。あの、あの人は?」

「滝山光司。3年で浅倉の男。まぁ、今1番浅倉に近い男だな」


−やっぱりあれくらい綺麗な人じゃないと満足しないのかな。どっちでもいいけど。


「あの、先輩。もしかしたら滝山先輩は勘違いしてるかもしれません」

「あぁ?」

「僕は善先輩のことが好きな訳ではありません。でも滝山先輩は善先輩が好きみたいでしたし、同室の僕が気に入らなかっただけだと思います」


一瞬、複雑そうな表情をれおに向けたが何かを考えるようにしてから春貴に用があったのだと言って別れを告げた。
葵の表情に首を傾げたがれおは何もなかったかのように自室に戻って勉強を始めた。


−集中できない。っていうか僕は先輩の恋人でもなんでもないんだけど…。


適度に勉強できたれおはシャーペンを転がしてゆっくりと伸びをした。時計を見れば3時間が経っていた。

勉強疲れの眠気を覚まそうとキッチンでコーヒーを煎れていると大きな音と共に玄関の扉が開かれた。


−ぴッ!!誰!?先輩!?

「…れお。コーヒー俺にも」

「あ、はい。ブラックですか?」


廊下をどかどかと歩いてきた善には不機嫌オーラが漂っている。一瞬、目が合うと眉を寄せながらそのまま、れおを見ている。

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あきゅろす。
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