LOVERS OF INFINITE COLOR
桐ヶ峰学園
2人の関係
先輩。
僕のこと…好き?
僕は…。
「…い、おい。起きろ!」
「う…ん。あ、…おはようございます」
「あぁ」
今日は日曜日。
入学してから初めての休日。
遅めの朝を迎えた松本れおはベッドの中にいた。
れおが身動ぎすると後ろからぎゅっと抱きしめられる。
同室で2個上の浅倉善(あさくら ぜん)は学園内でも有名な危険人物。暴力沙汰が絶えないと噂が1人歩きする程で学園内で近付く者は誰もいない。
はずなのに、彼は性的対象として男女から人気があり、抱かれた者は数知れず。バイとしても有名なのだ。
そんな彼を生徒会長の宮沢葵でさえも野放しにしている。
入学時からルームシェアを拒み1人で過ごしていた彼の元に今年、手違いで入室してしまった憐れな子羊、れお。
空いてる部屋はなく、れおが他の部屋に引っ越すことは叶わなかった。
「先輩…苦しいです」
「んぁ?…すまん」
ちゅっとれおの後頭部にキスを落としすりすりと頬擦りをする。
擽ったそうに肩を竦めたれおはくるりと向き直りその薄い唇に触れた。
そのいじらしい仕草に善は思わずにやりと口の端を上げた。
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