LOVERS OF INFINITE COLOR
桐ヶ峰学園 寮到着…広すぎ!? 「…おい。お前ら自分の部屋に荷物届いてるだろうから、確認したら寮長に言えよ」 寮に入ると葵が声をかけ、さっさと中央の階段を登っていった。続いて、葵と同室だという湊甫も早々と去った。 −うーん。寮の地図みても分かんないな…。左?いや右か。 「綾瀬くん。こっち、左」 「え?あ、そう。ごめん僕、方向音痴なんだ…」 「そうなんだ?想像できないな」 「よく、言われる」 「んじゃあ、俺たち、2階だからもう行くな!千太郎とれおは?」 「あ、僕は1階です」 「いいよなぁ。オレ3階だよ…」 「そうなの?葵たちも3階だから一緒に行けば良かったのに。あ、夕飯はまだ1時間あるから、自由に食堂に行くといいよ。多分、僕たちは10分後に集まるから来たければおいでね」 「はい!行きたいです!」 元気よく応えたのは、千太郎。残りの3人も会釈してその場を後にした。 「僕ここだ…109号室」 ピタリと止まって、れおは口を開いた。 「同室の人、1年?」 反応したのは臣。 「ううん、3年生。遠矢くんは?」 「俺?俺は…綾瀬くんなんだ」 「え!そうなの?いいな…先輩って怖い…」 「怖いって(笑)。大丈夫だよ。荷物確認したら僕、夕飯に行くから一緒に行く?」 「うん!じゃあ、またあとで」 「じゃ」 れおが部屋に入ると同時に2人は歩きだした。 *back#next [戻る] |