LOVERS OF INFINITE COLOR
桐ヶ峰学園
W
「あの、雅紀先輩。葵先輩と片岡先輩って仲悪いんですか?」
「春貴、気になる?」
「あ、いや気になるっていうか何というか」
「簡単に言うと、三角関係…かな」
−三角…関係。確か、雅紀先輩は葵先輩の彼氏だから…え?そうなると、片岡先輩は雅紀先輩が好き、ってこと?
「多分、春貴が思ってるので合ってるよ。僕と良介は幼なじみでね、そこに突然、現れた葵に僕を奪われちゃった訳」
「そうなんですか。大変ですね、先輩がたも」
「…臣も人のこと言えないでしょう。ぼやぼやしてると他の人に獲られちゃうよ?」
「…俺、分かりやすいですか?」
「いや?僕が感知しやすいだけ。じゃ、僕は帰るけど…2人とも部活頑張ってね」
「「あ、はい。ありがとうございます」」
皆と別れて部室へと向かう途中、春貴は後ろから声をかけられた。
「春貴くん?」
「はい?あ、部長。お疲れさまです」
「うん、お疲れ。さっき、片岡を見かけたから、終わった頃だと思って…、そしたら偶然、春貴くんの後ろ姿見つけてさ。あ、今日から1年も弓持っていいから…春貴くんの腕前が楽しみだな」
「…そういえば、春の大会もうすぐですね」
「レギュラーになりたい?」
「まぁ、それは。頑張ります」
「いやいや、こちらこそ頑張らないと」
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