LOVERS OF INFINITE COLOR
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桐ヶ峰学園
U

−気まずいな…。遠矢くんって次席だったよね。何か嫌がらせとかされんのかな?


「あ、ここだ。…先どうぞ」


ドアのロックを解除し、開けた臣はにっこりと笑って春貴を先に通した。


「…ありがとう」

「どういたしまして。荷物平気?」

「うん。大丈夫。っていうか…こんなに広かったんだね」

「2LDKだけど、各部屋8畳だし、リビングに至っては12畳あるらしいよ」

「よかった、僕狭いとこ駄目なんだよね。そういえば遠矢くんは剣道やってるんだっけ?」


なんとなく緊張して早口に色々話してしまう。


「…臣でいいよ。俺も春貴って呼ぶから。剣道は長いよ。小学生の時からだからね」

「あ、僕も。弓道に出会ったのは小学生の時だった!」


自分と同じように小さいころから何かを続けてる知り合いは少ないためか春貴は満面の笑みで臣に飛び付いた。


「…」

「…?あ!ごめん!」

「いや、大丈夫。春貴って…」

「な、なに!?」

「意外と積極的?」

「ち、ちがッ」


かぁっと顔が赤くなるのが自分でも分かる。
照れ臭くなって急いで離れようとするとぐいっと腕を掴まれた。

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あきゅろす。
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