LOVERS OF INFINITE COLOR
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桐ヶ峰学園
実力と秘密

だぁぁあん!!

どぉおん!!


−ここは、弓道部だよね?柔道部じゃないよね?


「春貴くんッ!!貴明ッ!!」

「いってぇー…


あ、悪ぃ春貴。大丈夫か?」

「大丈夫じゃないかもしれない。早くどいて貴明!」

「すまんすまん!いやぁ、弓に弾き返されるとは思わなかった…」


部長の由利 要(ゆり かなめ)、貴明(たかあき)の兄弟の仲の良さに呆れつつ、貴明がぶつかってきた肩を擦りながらまた練習に戻る。


「おぉ!春貴すげぇ回中じゃん!!」


貴明は自分のことの様に興奮して春貴に抱きつく。するり、とその腕から離れた春貴はタオルを手に取り汗を拭った。


「みんな!今日はこの辺にしよう。雨が降りそうだ」

「本当だ、曇ってる」

「春貴、傘持ってきてる?」

「ううん。あ、でも臣が持ってたはず。帰りに寄ってみる」

「…前から思ってたんだけど、2人って付き合ってるのか?」

「つ、付きッ!?何で?違うよ!」

「すげー焦ってるけど(笑)」


首がもげるのではないかと心配する程、横に頭を振る春貴と貴明は要のコホンという咳で黙った。


「来週、大会の団体、個人戦の選抜を行う。みんな気を引き締めて部活に参加するように」



軽くシャワー室で汗を流し、着替えを済ませた春貴は足早に剣道部の活動場所である道場へ向かった。
そろりと道場を覗くと何組かが練習試合をしていた。

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あきゅろす。
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