LOVERS OF INFINITE COLOR
桐ヶ峰学園
V
「全員揃ったようなので、会議を始めます」
落ち着いた声で雅紀が話しはじめた。長机と間の空間を挟んで生徒会と風紀委員会が並んで座る。
葵の向かい側には風紀委員長の片岡 良介(かたおか りょうすけ)が葵を睨んでいた。
−風紀との噂は聞くけど、仲悪いのかな?
「〜ということで、来週の月曜日から土曜日までは風紀期間とします。また、水曜日は放課後に行いますので部活に所属している人など調整を行います」
「つまり?」
雅紀の説明に良介がにやりと口の端を上げた。
「つまり、生徒会が風紀委員会に協力し、人手不足などのことがないようにする…ということです」
「ふぅん。じゃあ、雅紀だけ協力してもらおうかな」
「は?ふざけんな。雅紀1人をテメェに協力させるかよ」
「怖い、怖い。生徒会長サマサマは本当にガラが悪いな」
「バカにしてんのか、テメェ」
「葵!くだらないよ。こいつの言うことに反応しないで」
「…チッ」
一触即発の中、風紀委員のスケジュールに合わせ春貴と臣が火曜日、千太郎とれおが木曜日の朝に風紀検査の手伝いをすることになった。
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