キューピー
好きな人
「マリちゃん、一緒に帰ろ?」
帰りの誘いをかけてきたのはフミちゃん。
入学してから1番仲良くなった友達だった。フミちゃんは他県から上京してきていて、市内のアパートに一人暮し中だ。
「マリちゃんは好きな人いないの?」
「ん〜特には…」
フミちゃんと女同士、特有の恋バナをする。
「何か、うちのクラスってかっこいい奴少ないもんね。ってゆーか、男自体、少ないしね」
フミちゃんは、溜息をつきながら私を見た。
その時、私の頭の中には、松岡次郎が浮かんでいた。
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