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『はづき、餡蜜も食べていい?』

「俺はわらび餅」

「別に構いませんがあまり食べ過ぎては夕食が食べられませんよ──ツナシ先生」

「ん?大丈夫、大丈夫。俺と甘いモノは切り離せないんだよーっとあ!すみませんーみたらし10本追加でー」

「私の奢りだからといって頼み過ぎないでくださいね?」

『─!う、うん。わたし餡蜜でやめとく…』

「お、俺もこれでやめとく!」

「みんな食べないの?じゃあ俺が注文して「あなたはもう駄目です」──けちだなぁ」

『でもツナシさん食べ過ぎ』

「うーん、やよいがそう言うなら止めるよ」

「なあなあ、なんでやよいはツナシ"先生"て呼んだりツナシ"さん"て呼ぶんだ?あと敬語あったりなかったり、一緒じゃいけねえの?」

『あー、任務中はなるべく先生って呼ぶようにしてるんだ』

「なんでだ?」

『公私混同しちゃだめっしょ』

「そういうことですか」

『まあたまにごっちゃになるけどねー』

「…やよいはさ、もう此処には慣れたかい?」

『慣れた…と言うよりは、順応しちゃったて感じだなあ』
『そりゃ最初は色々大変だったけど三代目やこのメンバーのおかげでなんとかなったよ、うん』

「…そうか、良かった。俺も最初は戸惑ったけどやよいに忍の才能があったことには驚いたねー」

『まあ…ねぇ。向こうじゃ何もしてなかったから驚いたけど。でも、小さい頃は剣道…あー剣術?やってたからそれもあるかな』

「幼い頃に習得していたから今の剣術があるんでしょうか?」

『わっかんない』

「剣術の才能あるけど体術が駄目だもんな、お前」

『あー、うん。体術に持ち込まれる前に音聞いて逃げるから問題なし!』

「やよいはほんと耳が良いからね。諜報向きだよ、この班は。やよいの耳の良さ、ムツキの幻術、はづきの薬の調合、そしてみんなの逃げ足の速さ。ほんと助かるよー」

『でも…わたしらみんな特別上忍以上になったわけだし、これからは"暁"の動向を探る任務が増えると思う』

「確かに。俺も幻術の精度上げないと」

「私は薬の調合も医療忍術の腕も上げないといけません」

『わたしは耳の感度上げて、忍術のレパートリーを増やしたいなあ…体術は…うん』

「じゃあ‥…ナルトが帰ってくるまで、そうだな──二週間後くらいから約一年間、それぞれで修行でもしようか?」

「「『!!』」」

「俺やりてぇ!紅先生…は無理だから、カカシ先生に頼んでみよ!」

「私も賛成します。そうですね…五代目はサクラが弟子入りしていますし、シズネさんに頼んでみましょうか」

『──わたしもやる。今度は守りたい。誰も消えて欲しくないから』
『…でも、誰に頼もう…』

「やよいは俺と組んで約一年間、旅に出よう」

『え、たび!?』

「そう。任務を受けながら、俺と修行。これでも元暗部のやり手だから」

『…わかった。でも、ひとつだけ』

「何でしょう?」

『わたしが修行に出たことは誰にも喋らないで。綱手様には伝えるけど、他の人には言わないでね』

「別にいいけどよ。変な誤解されるぞ?」

『されてもいいよ。強くなって帰ってきたいだけ』
『今度こそちゃんと守りたいから』

「やよいがそう言うなら、私は何も言いませんよ」
「あなたにはあなたの考えがあるんでしょうから」

『、ありがと、はづき』

「流石、俺の教え子たちだ」
「…今日が終わったら次会うのは一年後だねーまあ、がんばろっか!」

『ははっ、気が抜けるなあ』

「まったくだな」

「私達らしいですけど」




ランナウェイ・トレイン
(目指すは新しい自分!)


‥‥‥
会話文だけ。ツナシ班の小さな決意です。なんとなく書きたくて。ちなみにタイトルは某気象組の曲名から

(111210 常陸)


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