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そう言って悠真は電話を一方的に切り、ゆっくりと入り口の方に向かっていった。

そして出ていく手前で立ち止まり、周防 藍を真っ直ぐ見て


「…なんやかんや…楽しんでた自分が居ったわ。…ありがとな…。」


口元に笑みを浮かべて静かに部屋から出ていった。



突然の事に藍達は話すことも、動く事も出来ずに悠真が出ていったドアを呆然と見つめるしかなかった。









しばらくの間沈黙が続いていたが、おもむろに藍が口を開いた。


「…なぁ。怜は全部知ってんだよな。」


「…えぇ。さっきも紫鬼が電話していたのは怜さんだったようですから。」


訳が分からないという顔で魁が答えた。



「…ならさ。やることは一つじゃない??…ね。そうでしょ??藍。」


いたずらっぽく玲音が藍を覗き込みながら言った。


「…あぁ。」


そう言って藍は立ち上がり部屋を出ていった。





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