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「………そいで。僕はなんでここにおらんとあかんの??」


「いいじゃん♪いいじゃん♪ほらもう一回戦やろーよ。」


「…玲音それくらいにしておきなさい。ほら紫鬼さんの目が嫌だって言ってるじゃないですか。」


「えー…。じゃあ魁が変わりにやってくれる??くれるよね??」


「………はい。」


紫鬼は玲音の狙いが自分から魁に移ったと思うと、急いでソファーの方へ移動した。
紫鬼は、紫鬼の変わりに玲音に捕まった魁を少し申し訳なさそうに見た。

(…玲音はもう何時間ゲームしてはるんや…。あかん…目がおかしなってきたわ…)





周防 藍達と関わりをもって1週間が過ぎた。
藍達は基本学校には行かないようで、いつもこの部屋にいた。

それに対して紫鬼は悠真として毎日学校に行き、学校が終わると、用事があると雪達に言って紫鬼として、この部屋に来ていた。


「なぁ。時間じゃないのか??」


ふと隣から低い声が聞こえた。
紫鬼が隣を見ると、隣のソファーに偉そうに座っていた藍が時計を見ながら言った。


「せやな。…じゃあ僕はいぬ。」


「あぁ。」


「あれー紫鬼もう帰っちゃうのー??そっかー9:30だもんねー。またね」


紫鬼は寮の門限である10:00までには必ず帰っていた。
そうでないと雪が心配するのだ。

紫鬼は近くの公園のトイレで、紫の着物から黒のパーカー、ジーンズに着替えた。


そして深くパーカーをかぶり寮へと帰っていった。

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