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ガラガラッ…


やはり廊下を歩いていた人が悠真のいる教室へ入ってきた。


入ってきた人は悠真の姿を見つけ、悠真の目の前までツカツカと歩いてきて、


「こいつ……寝てんのか…??」


悠真は仕事柄人の目を欺くのは得意だった。
入ってきた相手も悠真が寝ていると判断したようで


「見ねぇ顔だな…。外部生か…??」


隣の席に座って悠真のことをじっと見た。


(視線が痛いんやけど…はよどっか行ってやぁ…)

悠真は寝ているふりをしていた為、居心地の悪さを感じていた。


その時教室に着信音が響いた。


…それは悠真の携帯ではなかった。


相手は軽く舌打ちをすると、悠真を配慮してか廊下に出て通話を始めた。


悠真は教室に誰もいなくなった隙に、下に誰もいないことを確認し3階のベランダから飛び降りた。










男が電話を終え教室へ戻ると、さっきまでそこに寝ていた綺麗な金髪をした男がいない事に気付いた。

男が急いで窓の下を覗くがそこにはもう誰もいなくなっていた。


男は一瞬幻でも見たのかと思ったがふと床に落ちているあるものに気が付いた。



「赤い…ピアス…??」





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