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悠真が教室へ入った瞬間教室にざわめきが起こった


「マジかよ…」


「ありえねぇ…。あんな奴が転校生かよ」



クラス中からの悠真に対する視線はひどく厳しいものだった。
しかし、このような反応が来るだろうと悠真も予期していた。


なぜなら悠真は真っ黒の長い前髪が顔の3分の1を隠し、分厚い眼鏡をして表情どころか顔も分からなかったからだ。

悠真自身も自分の見た目が悪いこと位分かっていた。


しかし、悠真が驚いたのはこんな反応だった。


「あの見た目じゃ俺絶対勃たねぇよ」


「さすがに僕もあれには抱かれたくないよぉ」


゙勃づや゙抱ぐなどの普通の会話では出てこないような単語が平気でクラス中を飛び交っているのだ。


(チャラ梨が言うてはったんはこのことやったんやな…。)


このような言葉を聞き慣れていない悠真は放心状態だった。

普段からポーカーフェイスだったのと、前髪のお陰で悠真が驚いていることは誰も気が付かなかったが…





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