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午前3時30分


悠真はとある屋敷の中にいた。
一般の人は決して近付くことはない裏世界の中心
…日紫鬼組の屋敷に。

…といってもこの屋敷は本邸ではない。
日紫鬼組の本邸は京都にあるからだ。



「……3時30分ジャストやな。悠真。」


「ほんまに…よぅあの時間にメールをいれてくれはりましたな。」


悠真の後ろの障子が開き、入ってきた人物に悠真は振り返りながら皮肉を飛ばした。


振り返った先に立っている人物は身長が高く、濃い緑色の着物を着ていた。
そして悠真と同じく中性的な顔立ちではあるものの、髪、目共に真っ黒だった。


「何を言うとるの。私の命令は…「絶対…やろ??」


「分かってるならえぇ。悠真もあいつにバレたないんやろ??」

その言葉に悠真は何も答えなかった。

その様子を見た悠真を呼び出した人物…日紫鬼 雷鳥(らいちょう)は口角を上げた。


「悠真。分かってると思うけど

……仕事や。はよ着替えてきぃ」


悠真は雷鳥が入ってきた障子から部屋の外へ出ていった。





(……やっぱりこっちに来てもこうなるんやな。)



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あきゅろす。
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