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応接室に座っている人は悠真が相当驚いているのを見てクスリと笑い


「悠真。ビックリし過ぎだよ」


「…怜。山吹ビックリしてるように見えないんだけど…」


不思議そうにチャラ梨は座っている人…桜木 怜に言った。


「あー。あれでもすごい驚いてるよ。悠真はポーカーフェイスで顔変わらないからねー。つまらないんだ…「怜っ!!…なんでや…なんでここにおるん!!」


怜の言葉を遮ったのは今まで動揺していた悠真だった。
悠真は入り口でボーッと立っていたが我に帰り怜の元へ行き、座っている怜の襟を掴んだ。

一方これが悠真の素なのだろうとチャラ梨は驚いていた。
さっきまでチャラ梨と話していたボソボソとした声とは全く違って、艶のある高めの凛とした声で関西の方の言葉を使っている。
別人の様だとチャラ梨は無言で二人を見ていた。


「おー。おー。本当珍しく悠真が動揺してるねー」


「怜!!ふざけんといて下さい!!」


分かった、分かった。とクスクス笑いながら悠真の手を自分の襟から離し、悠真を優しく引き寄せ隣に座らせた。

怜はチャラ梨を見て


「高梨。悪いが席外してくれない??この猫に説明しなきゃ引っ掛かれそうだ」


おどけた様に言う怜に対して悠真はフイッと顔を反らし


「僕を猫扱いせぇへんで」


悠真はチャラ梨が居たことを忘れていたみたいで、罰の悪そうな顔をしていた。


「分かった。念のため誰も入ってこない様に廊下で見張っとく。」


そう言ってチャラ梨は出ていった。

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