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チャラ梨は悠真から出される冷たい空気を感じ取り、遠慮がちに聞いた。


「…それはなにか知られたくない事情でもあるのか??」


すると悠真はチャラ梨を見てフッと口元を緩ませ答えた。


「そういうことにしておきます。」




悠真の言葉の後、少しの間沈黙があったが


「……そういうことか。」


さっきとは全く違うテンションで口を開いたのはチャラ梨だった。

テンションのあまりの違いように悠真は眉を寄せて意味が分からないという顔をした。


「俺さ。前もって聞いてたんだよねー。お前のこと。」


そうチャラ梨が言った瞬間悠真の纏う空気が一気に下がった。

殺気とも感じ取れる温度にチャラ梨は身震いした。


「待て待て!!お前の聞きたいことは分かる!!そいつがお前の事を呼んでるからここまで連れて来たんだよ!!」


チャラ梨は慌てて付け足した。

そして再び歩き出したチャラ梨に悠真は無言で着いていった。


「この部屋だ。」


そう言って立ち止まったのは応接室と書かれたドアの前。

コンコンッとドアを叩きチャラ梨は躊躇することなく中へ入って行った。


「ッ……。」


後に続いて入って行った悠真が中にいる人物を目に捕らえた瞬間息を飲んだ。


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