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バトル3〜fight girl〜
スタンバイ
「勝負よ!!数希、春永!」
「受けてたつわ!」
「……………分かった」

 体育の時間。転がって来たバスケットボールを持ち上げて、最初に輝美が言った。
「じゃあ…1番最初にゴールに入れた人が勝ち!!」
 輝美は、そう言ったが速いか走りだし…春永に
「ずるいわ〜!!」
 と、叫ばれていた。
 数希も、後から走りだす。



「とぉ!!」
 輝美が、そのままシュートしようとする。

 しかし、ほぼ輝美の隣にいた春永が、ジャンプでボールを取る。
 春永はそのままシュートしようとする。
 が…

「もらったぁぁぁぁぁぁ!!」
 と、叫びながら後ろから二人の間につっこんで来た数希に、ボールを取られそうなる。
 春永は少し体勢を変えて、後ろに下がる。
 輝美と数希は…ダンダンダンと、ボールを弾ませる春永を見据える。
 春永は、その場からシュートをしようとし、案の定ゴールの枠に弾かれる。
 それを数希がパシッと手中におさめ、シュートしようとして輝美に取られる。



 回りは呆気にとられていた。
 3人は一歩も譲らず、そんなことをずっと…延々と続けていたからだ。



 結局、その勝負は授業が終わってもつかなかった。

 輝美が切れる息を押さえ付けて言った。
「あ………明日……は、明日こそ…は…」
 数希は何を言おうとしてるのか、なんとなくピンと来たので、輝美を見ながらコクンと頷いた。
 春永をみると、春永も分かったらしく頷き、輝美の言葉を引き継いでやっぱり息を押さえ付けながら言った。
「……………勝敗を…つけま…しょう」
 挑戦的な瞳で。



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あきゅろす。
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