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鬼形瑛吉の幸福



家に帰った。一人で風呂を沸かして一人で酒開けて一人で寛ぐ、これが日課。

今日の朝、ドーフの経費で買ったピンクのドレスは結局誰も着ないままお蔵入りになってしまった。俺はののちゃんなら絶対にピンクだと思ったんだけど、時枝課長が白好きみたいで…しかたなーく、何となく買った方のドレスをののちゃんに着せた。でもののちゃんは白もピンクも可愛く着れるし、どちらが余ったって幸史郎にどっちか着てもらうことは決定事項だからいいんだけど。



「おぅ、幸史郎!いきなり悪いな、呼び出し

「…セックスはしないよ。」

「えっ、」

「アンタが俺を家に招いて情事に至る率は100%、俺は騙されないからな、鬼形。」



玄関で俺の提案を聞かずとも状況を把握した【河辺 幸史郎】(カワベ コウシロウ)は高校は違えど俺がずっと変わらず好きな奴だ。

顔もなかなかで高校の時は茶髪に金のメッシュ、ピアスも両方と軟骨にいくつか空けていたのだが今は黒髪で七三分けに近い頭で眼鏡をかけている。いつからこんな知的な奴になったのか、多分河辺は上司の【時枝 欣嗣】(トキエダ ヨシツグ)に尊敬の意をもっているからだとも思う。



「なぁに言ってんだよ!エッチするためにお前を呼ぶって?俺がそんな低能な奴だと、」

「ああ、鬼形は低能だ。昔から自分勝手、俺の気持ちを全く考えない。そもそも何でお前とこんな関係になってるのか…理解に苦しむ。」

「そ、そこまで言わなくてもいいだろ。俺の誘いに乗って来たわけだし…何か期待してたんだろ?コウちゃんっ、」



幸史郎はチョロい。
俺が何か言えば思ったことをすぐ顔に出す。今だってそう、俺が嫌いなら呼出しにも答えなきゃいい話なのに来てると言うことはそういうことしかない。

それにいつも帰りは別々で幸史郎は直帰するタイプなのだが、今日は居酒屋に行きたいと遠回しに…きっと俺に言いたかったのであろうことを時枝課長に言っていたのも把握済みだ。



「なぁんだ、やっぱりそうか。素直になればいいものを…2週間どうしてたんだよ。」

「そ、それは…」

「壁にチンコ押し付けてたか?バイブでもアナん中つっこんでたか?」

「ち、ちがうっ…そんな汚いこと、おれは…しないっ、」



もどかしい幸史郎の気持ちを理解した俺は首を撫でて様子を伺った。顔を真っ赤に目をチラチラ動かす幸史郎は完璧に動揺している。

約2週間前の話、眠るだけと言って添い寝させた幸史郎を無理矢理タオルで縛って犯した俺(笑)それ以降は家に来てくれなくてセックスもしていなかったっけ。



「これでやることは一つになったな…幸史郎、」

「くっ…、お前はホントに…」

「分かったらコレに着替えて来い。サイズが合わなくても臨機応変に対応しろよな、」


「わ、分かった…」



可愛い幸史郎が赤面しながらドレスを引ったくってトイレに向かう。その様子を見ただけで息子はビンビン。幸史郎はマジで可愛くてソフトマッチョでナリもなかなかで、夢に見ていたことが今こうして現実となっているなんて嬉しくて涙が出そうだ。

ピチピチのドレス姿で俺に縋る幸史郎が下半身にクルなとイケない想像をしてベッドの中、全裸で待機した。









素直に着替えた幸史郎はピッチピチのドレス姿で俺の前にやって来た。身長150cmくらいのののちゃんがピッタリなサイズのドレスを身長170超えしている幸史郎に着れるわけがないんだ。

まぁこれも俺の計画なのだが、袖も通していない(通せない)幸史郎は肉付きの良い脚を必死な表情で隠していた。



「うひょっ、幸史郎…お前すっげーエロいな、」

「くっ…、鬼形このサイズはなんだっ、」

「まぁ…いいから来いよ、布団の中暖かいぜ?」

「ん、んんっ…」




苦い顔をしながら素直に俺のところへ来た幸史朗はベッドの端にちょんと座って大きくため息をついた。

胸板は厚く、谷間がなんともエロくて今すぐ犯してひぃひぃよがらせたいのだが、前回と同じことをしてはいけないと理性を精一杯抑える。

「幸史郎...お前、最高に似合ってるぜ。」

「...そ、そうか?」

「あぁ、だから...」

「ひぃっ!!」

「挿れさしてくれ。コレ、」

デカイのはもう制御出来ないくらい腫れ上がって、ズボンはパンパン。もう外に出たくてしょうがないようで、可哀想だったので即座に開放してあげた♪

それを見て驚いた河辺はまるで処女のよう。今夜もまた楽しくなりそうだ。





[*Ret][Nex#]
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