奈緒ちゃんの嫁入り/Doll
10月某日
ボクは全裸の道貴さんにハグされたまま、徐に起床した。
耳元ですっーと聞こえる優しい息遣いに胸をときめかせ、もう少しだけ寝ていたい気分になったが、今日は父さんと母さんに道貴さんを紹介する大切な日。
だから寝ては居られないとボクは身体を半分起こした。
「んっー…奈緒、」
「あっ、おはようございます!道貴さん、今日は大切な日ですよ!早く起きて仕度をしま
「やーだっ。」
寝ぼけているのか。道貴さんは子供みたいにワガママを言ってボクをハグし直した。
その瞬間、完璧に脈打つ熱いナニカがおしりに当たってボクはハッとした(^O^)/
「…奈緒、もう一回だ。」
「はい?!」
「見れば分かるだろう。さぁ、始めるぞ。」
文句を言う隙も与えず、道貴さんは後ろからムギュッとボクの胸を揉み、ハァと息を乱しはじめた。朝からこんな欲情されるなんて思って居なかったからすごい胸がバクバクしちゃう。
しかも波打つ胸を激しく揉まれるから、余計身体がおかしくなりそうだ(゚д゚;)
「キスさせろ。」
「朝からっ…ななななっ!なんてことを!!」
「こちらに向きなさい。」
朝っぱらから道貴さんの甘い香りのするエロエロな舌がボクの口の中に入ってきて濃密に激しくお互いを貪り合った。
今のボク、完璧に女の子だ。バッチリ道貴さんの女になってるよ!!!!(汗)
「はァッ、もう限界だ、挿れるぞ。」
「まっ、まだ馴らして無いのにですか?」
「は、昨日散々馴らしたじゃないか…だから大丈夫、だろっ、」
「わわあッ!」
朝はとっても強引な道貴さん。ギシギシ揺れるベッドで激しくピストン開始。大きく勃起した道貴さんのペニスの先がボクの感帯をくすぐり、あっという間に絶頂に近付ける。
容赦無い突き上げが気持ち良くてボクも腰を振り、道貴さんを包んだ。
「イッ、イクゥッ!道貴さんの、きもちよくてっ…もッ、だめぇえっ!」
「くッ、くッ、ふっ、」
「あんッ!あんッ!道貴さんッ、好きっ…でッ、もぅ…!」
ぐぐっと奥に突かれてボクはところてん状態…
道貴さんもボクと同時に中で弾けてボクらは繋がったまま気を失った。
◆
「ただいま…」
「奈緒!おかえりなさいって、後ろの方は?」
「あっ!えっと…えっと、」
「初めまして、奈緒さんのお母様。私、西大路道貴と申します。」
ボロ屋を珍しそうに眺める道貴さんは母さんに連れられて父さんの工場に足を運んだ。
熱と格闘し、プラスチックを燃やしている父さんは汗だくで作業中。
実はボク、工場で働くはずが、道貴さんと一緒になることで結果放置する形になってしまって…それ以来、父さんと気まずくて顔を合わせていないんだ。
「父さん…」
「奈緒!」
「あのっ、実は今日父さんに紹介したい人が居てね!」
やっぱりボクの登場にあんまり良い顔をしてなさそうな父さん。メットを外すなり手袋も適当に放り投げて少しご機嫌ななめな様子で( -ω-)
それを見た道貴さんは進んで父さんに近づいて挨拶した。
「こんばんは、塚原さん。私、ウエストプリンスホテル社長の西大路道貴と申します。」
「ウ、ウエストプリンスホテル!?」
「はい、いつもお世話になっています。」
父さんは社長の顔を知らなかったようで、ウエストプリンスホテルと名前が出るなりすごい畏まって頭を下げていた。
本題に入る前に事務所へ連れて行かれたボクらは厳かな雰囲気をぴりぴり感じながら席についた。
「社長さん自らお越しになるなんてビックリです。今日は一体何でしょうか…」
「お父様、今日は奈緒さんについてお話があって参りました。」
「あっ、な、なるほど…」
ちょっとお茶を飲んで呼吸を整えた道貴さん。
いきなり『結婚させて下さい』とか『奈緒さんが好き』とか意味不明なことを言ったらどうしようとボクは不安でいっぱいだった。
「お父様。唐突にすいません、奈緒さんを…私にくれませんか。」
『んッ?!(´・ω・)』
「必ず幸せにします。お父様、お願いです。私に奈緒さんをください!」
ちちちちょっと!
あああっ、もう何コレ。
すっごい恥ずかしいよ…
(´;ω;`)
この空気は普通、女性のお父さんに言う言葉で…ボクなんかに使う言葉じゃなくて!
もう、常識が無いのかなんなのか…朝からあんなことするなら少しはまともな文章考えておけよ、アホ社長!(涙)
「そう…ですか、」
「はい、」
「…社長さんがそうおっしゃるのなら、こんな息子ですがどうぞよろしくお願いします!」
おぉ!意外や意外…
よく分からない顔をしながらも父さんは道貴さんに握手をした。意味を理解してないのならそれはそれで逆に良いけど。なんだかパッとしない気分のままボクはにっこり笑顔の道貴さんを見つめていたのであった。
「奈緒、晴れて我々は夫婦になったな!これからもよろしく頼むぞ。」
「は、はい(-_-;)」
END(?)
道貴さんのイメージ悪くてすんませんw
[*Ret][Nex#]
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