□萬の唄□ 月を見上げて 音が消えたような街の中 夜の空気張り詰めていく 瞳を閉じてそっと呼吸を止めてみる 遠い過去のような気もするし 昨日のような感じさえする 思い出よぎり寂しくなって 君の声が聞きたくなった 揺れる想い抱いたまま歩いて 帰り道まで霞んでる それでも東京の空探して 今日もここから月を見上げてる 「なんとなく違う」そんな理由で 放り出した未来予想図は 部屋の隅っこ追いやられては溜まっていく テレビの中では今日も変わらず 同じようなニュース流れてる 君の笑顔を思い描いても どうもうまく浮かばない 迷うことばかりを繰り返して 大事なことがぼやけてる もろくふがいない自分嘆いて そっとひとりで涙こらえてる 夜明け前が暗いのは朝が来るから 眠りにつく時くらい素直でいたいな 弱い自分を認めてやれば君に優しくなれるの? 揺れる想い抱いたまま歩いて 帰り道まで霞んでる それでも東京の空探して 今日もここから月を見上げてる [前へ][次へ] |