□萬の唄□ 夏の記憶 肌焦がす太陽も西の空に暮れて行く 打ち水された店先は思ったよりも涼しい 指折り数え待っていた夏に欠かせぬ風物詩 祭り囃子にせかされて足取りは速くなる 出店屋台は賑やかでどこもかしこも騒がしい 流れ来るソースの香り無意識に食欲そそる 浴衣姿に見とれつつラムネを喉に流し込む 「明日もまた暑いのかな」 そんなことも考えてる 人ごみに飲まれはぐれそうになる このまま君の手をひこうか どうしようか 夜空彩る花火 君の横顔染めている 溶け込むように揺れる二人の影法師 いくら時が過ぎてもあの頃と変わりはしない 夏の記憶が今も僕を呼んでいる 儚くも消えて行く輝き それでも 夏の空気と共に覚えてる 夜空彩る花火 君の横顔染めている 溶け込むように揺れる二人の影法師 いくら時が過ぎてもあの頃と変わりはしない 夏の記憶が今も僕を呼んでいる 遠くを見つめるように 消えない夏の記憶 [前へ][次へ] |