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□城西高校の話。□
1
桜舞う4月。
「明っもっと急いで!遅刻するっ」
「う゛ー眠いー。」
二人の少女が走っていました。
背が高く髪の長い少女が、眠そうな顔をした背の低い少女の手を引いています。
「ほら、ちゃんと走って!あたし、新学期早々遅刻なんて嫌だから!」
「んー…」
そんな会話をしながら、同じ制服を着た二人が門をくぐりました。
その門には、“市立城西高等学校”の文字。
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