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愛を…
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「……また…」


今日もみちゃった…


大翔と奏さんがデートしてるところを…



――傷ついた心を、痛みを感じるのは、これで…何回目かな?

傷み続けた僕の心はだんだんと麻痺し、数回見ると、何も感じなくなった


幸せそうに微笑む奏さん


穏やかに笑う大翔



解ってたよ…2人の関係


知ってたよ…2人の思い


   
だって奏さん(アナタ)は言った
僕のことが“ニクイ”って
大翔(アナタ)は言った
僕のこと“スキジャナイ”って


貴方たちは確かに言った…

解ってた
解ってたよ


でも
解っていても僕は傷つかずにはいられなかった…――






もう終わり

2人は幸せになった
だったら、僕はもう用済み、もう要らない
だから決めたよ…




2人の前から消えることに…




でもお願い
後一回だけ…後一回だけでいいから
僕の我が儘聞いてください…




プルルルル――




遠くから
2人を見ながら大翔に電話をかける


3コールぐらいで
大翔が着信に気づき、ケータイを開いた

僕の名前を見て顔をしかめる大翔



ごめんなさい…
もう電話しないから…邪魔しないから…これで最後だから!!
そんな顔しないで…



少し震える手なんかきにしないで
ずっと見つめていた




.

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