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愛を…
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コイツは誰だ?
本当に馨か?馨は自分からそんなことを言うような奴じゃなかった
こんな誘い方も知らない真っ白な奴だ
でも、確かに目の前にいるのは馨で、俺の…――



でも、実際キスだけで、かなり興奮していた俺は、一瞬驚きはしたものの、少し乱暴にキスをした


「んっ…ふぅ、はぁ」


口の中を貪るように下で犯し、その甘い味に心が落ち着いて行くのをを感じていたら、ゆっくりと馨が目を閉じた


俺も、目を閉じしばらくキスをした後、ベッドへと移動した













ずっと欲しかったんだ…

欲しくて、欲しくて仕方なかった

アイツしかいらない

アイツ以外いらない!!

やっとアイツを手に入れたのに

何で…

――――こんなにも空しいんだ?
















汗が額を落ちる
荒い息が当たりに響く
俺の下では、馨が気絶していた…


今、何時だ?あれから何時間経った?

俺の下で喘ぐ馨に夢中になって、そんなの全然気にしてなかったけど、気絶させてしまうほど、長い時間繋がっていたのか?

ずるっと自身を抜くと、馨が身震いした…その姿が官能的でまた熱が集中しそうになった
けど、気絶してる馨にこれ以上のことなんてできなくてシャワーを浴びに行った
熱を抑え戻ってくると、馨はそのまま寝てしまったみたいで、静かに寝息を立てていた



「馨…」



愛しい…愛しい奏の弟…
汗で湿ってる前髪をゆっくりかきあげ、馨の顔を覗き込んだ
情事の最中ずっと泣いていたからか、目元が赤い…
涙の後が乾燥してぱりぱりになってる…

なぁ、どうしたんだよ?
何があったんだ?
言えよ…俺ら付き合ってるんだろ?
だったら、俺に頼れよ…
なんで、一人で泣くんだ?


馨…馨…


気づけば、寝てる馨を抱きしめていた
汗が気持ち悪いとか、まだ後処理してないとか、そんなことどうでもいい
消えそうなんだよ…お前が…
どこかに消えてしまうような気がして仕方ない…
だから、離したくない…ずっと離したくない…

馨…


馨を抱きしめたまま、俺はいつの間にか眠りに落ちていた





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あきゅろす。
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