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愛を…
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「…俺じゃなくてもいいんだよ」


今日の仕事は編入生にこの学園のことを説明することなんだからな

んなの俺じゃなくてもいいんだよ


「早く行ってきなさい
ちゃんと仕事してきたら俺と二人で飯食ってゴロゴロしよ?な?」


馨が優しく笑いながら首を傾げる

なぁ馨…俺は確かに見返りはいらないって言った
でもなそんな風にされると期待しちまうんだよ
わかってんのか?


「…仕方ないな…そのかわりその約束ちゃんと守れよ?」


髪を乱暴にかきあげ、制服を着て


「分かってるよ。いってらっしゃい帝」


「行ってくる」



軽くキスをして、部屋を出た



















俺が守ってやる
どんなことからも…
何者からも…


だからお前は俺の傍で笑っていてくれ
お前が笑ってくれればそれだけでいいから


愛は…いらないから





笑っていてくれ――







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