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愛を…
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一方的に切られてムカついた…
震える声 なのに助けを求めないアイツに苛立った…
それを抑える為にキスしたんだ…ごめん…奏


「大丈夫だよ、僕のことは気にしないで」


まるで俺の気持ちがわかったかのように返事をする
でも、きっと解ってない


「悪い…アイツから会えないかなんて初めてだったし…」


何か気になるんだ…
“悪い”の意味を奏が考えてる方に切り替えた…
でも、この気持ちも嘘ではない…
本当は今すぐ飛んで行きたいとも、俺は思ってる
けど、今は奏とのデートの最中…そんなことは出来るはずなかった




ただ、早く夜になれと、思うしかない…














奏と途中まで送って、家に帰る

まだ5時だ…
夜っていつだ?
何時からが夜だ?
まだ外は明るい…まだ夜じゃない…
早く夜になれよ…っ















2時間もすれば外は真っ暗になった…
この中をアイツがくるのか?
迎えに行くか…でも、入れ違えになるかもしれない…
でも、こんな暗闇の中を歩かせるなんて…


そんな葛藤が俺の中で繰り広げられていた
そして思い返すと、俺はこの待ってる間、ずっと馨のことだけを考えていた…
奏以上に馨のことを…

俺は奏を好きなのに…奏のことを愛してるのに…奏しかいらないのに…






なんでこんなにも馨が俺の思考回路を塞ぐんだ――?




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