愛を… 4 二回目でようやく聞こえた でもその意味が全くわからなかった 「何が?」 「僕のこと愛してるって…本当?」 それはどういう意味なのか…馨は遊びだったのかという意味か…その言葉に嘘偽りはないという意味なのか… 「ああ…お前のこと…愛してる」 その瞬間頭に馨の顔が過ぎったのを…俺はわざと気づかないふりをしていた… 愛してる…そう言えば静かに涙を流す奏…ドクンッと心臓が跳ねた… ゆっくり口を開くとともに、奏の腕が伸びてきた 「僕もあいしてる…」 「!!」 首にマワッタ手が俺を抱きしめて、奏の唇が俺の唇に当たり… 目の前の奏が嬉しそうに笑った… 「俺幸せで死にそう…」 俺がボソッと呟いた言葉に奏は小さく笑い そして少し間を開けてゆっくり口を開いた 「僕も、ずっと大翔のこと好きだった… . [*前へ][次へ#] [戻る] |