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小説
第3話 後編 アザラシと黒鳥
島の探索の後三人は洞窟の中に入ってみた
ゼロ「で、こいつらは何なんだ?」
先程からアザラシっぽい魔物?が頭にのってきたり水をかけたりしてくる

ライカ「この辺りにいるアザラシの魔物でしょうね、まぁ友好的ですし害はないですよ」
ライカは軽く説明してくれた。
しかし、うっとうしい

ルミ「可愛いー!」
ルミは自分の世界に入っているな
動物とか好きなのはいいが限度が無いように見える

しかし歩いても歩いてもアザラシっぽいのがたくさんいる
そして水をかけられたり、ちょっかい出されながら約十分歩いているとようやく出口が見えてきた
出口付近には少し大きいアザラシっぽいのがいてとうせんぼしている
ルミ「ありゃ?なんでとうせんぼしているの?」

ルミがアザラシっぽいのに話かけていると一匹がある方向を指差した
そこに穴があり覗いてみると外に黒い大きな鳥がいた
ライカ「なるほど、あの鳥がアザラシ達を襲っているため仲間が外に出ないためにここで見張りをしているんですね」
ライカがそう言うと、とうせんぼしている奴がコクコクと頷いている

しかし外に出ないとカイト達を探せないがあの鳥が強いと厄介である
ここはあの鳥がいなくなるのを待つしかないかと考えていると
ライカ「こんなに可愛いアザラシ達を襲うなんて許せないよ!やっつけてあげるから安心して!」
ライカが勝手にアザラシと約束している
面倒になってきた
しかし探索中に遭遇するのも厄介だと考え先に消すとするか
ライカ「どうします?」
ライカが聞いてきた
ゼロ「後で魔物と戦って疲労しているときに遭遇したら厄介だから先に倒すか。
まぁルミがああなったら止まらないからな。」

外に出ると黒鳥がこにらを睨み叫んだ

外に出て間近で見た黒鳥は洞窟の中で見たより迫力があった
鋭いクチバシ、赤い眼、真っ黒な羽、大きな足
そして全長がかなり大きい
ゼロ「厄介そうだな」
これは強いな

ライカ「データを照合したところハルフェウスという名前らしいです、毒があるので注意してください」
毒があるのは厄介だな一気に倒すか
そんなことを考えているとルミが最初に攻撃した

ルミ「悪さできないようにしてあげる!」
ルミが何か呪文を唱えると火の玉がハルフェウスに飛んでいったが翼で消されてしまった
ハルフェウスは翼で火を消してすぐにルミにクチバシで突いてきた
ゼロ「おぉっと」
とっさにゼロがルミの前に出てナイフでクチバシを弾いた
ルミ「かばってくれてありがと」
危ないな
素早く動ける俺が引き付けておいて二人に魔法でなんとかしてもらうか
ライカ「大丈夫ですか」
ゼロ「俺が接近戦で引き付けるから二人は魔法を頼む」
ライカ「わかりました」
ルミ「わかった」
作戦を決めてすぐにハルフェウスに切り掛かった
少しは効いているが相手のクチバシに当たると危ないため少し距離をとってしまう
二人を見ると魔法を唱えたらしく岩と雷が降ってきた
避けられないように接近してナイフを刺してこちらに気をそらした
すぐにクチバシで突かれたが岩と雷はハルフェウスにしっかり当たった
ハルフェウス「グルギュアーーー!」
効いているらしく大きな叫びをあげた
ゼロ「今がチャンスだ!一気に倒すぞ!」
ルミ「OK!」
ライカ「了解です」
まずゼロが足止めをして、すかさずライカが氷の魔法で動きを止めた
そこにゼロがオイルが入ったビンをハルフェウスに投げルミが火の魔法を唱えた
火の魔法がハルフェウスに当たりハルフェウスが炎上し暴れて少しして倒れた

ゼロ「ふぅ」
なんとか勝った
結構強かった
ルミ「よーしアザラシちゃん達もう大丈夫だよ!」
ルミはいつのまにかアザラシと戯れていた
ライカ「とりあえず埋めましょう」
ゼロ「ちょっと羽と爪だけ取らして」
そう言うとゼロはハルフェウスの羽と爪を取った

そしてハルフェウスを埋葬した
ライカが言うには埋めないと匂いで他の魔物が来るらしい

ルミ「二人ともー、アザラシちゃん達が何かくれるって」
ルミの方に行くとアザラシが何か渡してきた
指輪と紙切れのようだ
ルミが指輪を付けるとなぜかアザラシの言葉がわかったらしい
ルミ「すごいすごい!ありがとう!」
アザラシ「こちらこそありがとうございます」
話を聞くとハルフェウスが時々アザラシを餌として狙うためようやく安心できるらしい
紙切れは一応地図らしい
村があるらしいのでそこを目指す事にした
他のアザラシが魚をくれたので昼に食べることにした
ルミがアザラシ達に手を振っているとアザラシも手を振ってきたのでゼロとライカも手を振ってアザラシと別れた

三人が結構歩いていて昼を食べ、更に歩いているとワームの死骸が転がっていた
ゼロ「なんだこりゃ」
ルミ「ちょっと臭い」

ライカ「痕跡を見ると誰かが戦ったんでしょう」

カイト達かもしれないな

そんな希望を胸に三人は更に歩いていった
いつのまにか暗くなってきてどうするか考えていると明かりが見えた
ゼロ「やっとついたか」
ルミ「カイト達いるかな」ライカ「ここで合流できたら楽ですね」

三人は希望を胸に村に走りだした

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あきゅろす。
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