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おさんぽはどちらまで 4

「…」

狭い個室に、粘膜の擦れる音だけが響く。
新宿は目を閉じ、ときおり眉間にしわを寄せながらも、ひたすらに口淫をほどこす。

「喉でしごけ」

とくがわは新宿の頭を押さえるようにひきつける。当然、新宿の口の奥までとくがわによって犯される。急に奥まで突っ込まれたことで、息苦しさのあまり、新宿はとくがわを下から睨みつけた。紫色の瞳は、じっととくがわを見つめてくる。

「…いい顔だな」

冷たい瞳のまま言葉を落とすとくがわに対して、新宿は何かを言い返すこともなく、再び目を閉じると行為を続けた。

「ん…」

新宿の口の中で、とくがわがさらに膨張していくと、喉の奥のほうからこみ上げる苦い味に気づく。

「早く、しろ…」
とくがわがそろそろ近いであろうことを悟ると、新宿の動きはじらすように鈍くなる。さっきまでとはうって変わって、ぬるい感触だけがとくがわに触れる。
あとひといきなのに寸止めを食らっては、とくがわも黙っていられない。新宿の頭をわしづかみ、強引に振り動かしながら、とくがわはより一層の刺激を自らに与えた。新宿は身動き一つすら思うようにできず、されるがままに口で奉仕させられる。苦しいことすら忘れ、新宿は無我夢中でとくがわを愛撫し続けた。

「あ…あ…っ!」

声とも吐息ともつかない音を漏らすとともに、とくがわは身体を小刻みに震わせる。

「…ぅ…っ…ん!んん!!」

とくがわが勢いよく放った精が新宿の口へ注がれた。
めいっぱい膨張したものを根元まで咥えこみ、その上精液を流し込まれ、息苦しさのあまり新宿はむせ返る。



20100502


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