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おさんぽはどちらまで 3



「…よくこんなとこ知ってんなあ」
「お前が教えたんだろ?ここは穴場だって」
「あ、そ」

新宿がとくがわに連れ込まれたのは、個室。新宿駅構内でも利用者のほとんどないトイレだった。

「どうせ、こういう目的で使うやつのほうが多いんだろ」
「さあな。少なくとも俺は、こういう目的で使うけど」
「都庁のやつとしけこんでんのか」
「どうだろうねえ」

余裕綽々といった面持ちで、新宿はにやりと含み笑いをする。

「ずいぶん余裕だな、お前」
「今さら、だろ?とくがわさま」

くつくつと小さく笑いながら、新宿はとくがわの首に腕を回す。

「何かと思えば、単なる発情だったとはな」
「年がら年中発情期のお前に言われたくない」
「年がら年中発情期だから、付き合ってやれるんだっての…」

新宿のそれ以上の無駄口を封じるように、とくがわの唇が重なった。

「ん…」
「舌、出せ」

とくがわに促されるように、新宿はぺろと舌を見せる。舌と舌が音を立てて絡むうちに、お互い、息が上がってくるのがわかる。

「これくらいでそんな興奮するなよ」

顔を紅潮させて息を荒げる新宿を尻目に、とくがわは新宿の手を自分のズボンのベルトに置いた。

「ほら、仕事だぞ。いつもどおりやってみな」
「わかってる…」

ベルトを外しファスナーを下ろすと、新宿はとくがわのそれをひきずりだす。発情しているせいだろうが、何もしていないうちからそこはどくどくと波打つのがわかるくらいになっている。
おもむろに両手を添えると、新宿はゆっくりと口に含み、愛撫を始めた。

210323



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あきゅろす。
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