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ウワサの真相 2



「新宿さんと両国さんが…それは…どういうことですか???」
「どういうことって言われても…」

三人を追いかけた月島は、にわかに囁かれるその噂の全貌を吐かせることができた。が、それは月島の感情をどん底へ突き落とすのに十分すぎるものであった。

『新宿と両国ができている』

いくらなんでも、予想外にもほどがある。

「俺たちも噂でしか聞いてないし、話の出どころは知らないっすよ」
「本当ですか?」
「う、う…嘘なんかついてどうするんです!」
「まあ、それはそうですが」
「本当にそれだけしか知らないんですって!」
「他に隠してることは?」
「ないですよ!ほんとですよ!そんなに知りたいなら、直接凛ちゃんに聞いてくださいって!」
「ああ、そうですよね…当事者に確認するのが早いですよね。お手間を取らせて申し訳ありませんでした」

にこっと笑うと、月島は零二の胸ぐらをつかむ手をぱっと離した。

「こ、今度こそ、失礼します!」

一、零二、吹の三人は、逃げるようにして月島の前を去っていった。

「こっ…こええええ…月島さんこえーーよ」

電車を降りたあと、零二が思わず漏らした。

「目がマジだった…怒らせたら怖いとか、ほんとだったんだ」
「予想以上の恐怖だったな」
「一のせいだぜ。しかも、月島さんの前で両国さんの話振ったらダメだって、凛ちゃん言ってただろーが!」
「悪かったって!」
「でもさ、月島さんて両国さんにご執心らしいけど、この話知らなかったな」
「たしかに…あの人がこの話知らないなんて、逆に信憑性が増すって感じ?」
「もし、噂がほんとだとしたら、凛ちゃん、ただじゃすまなくね?」
「…血を見るかもな」
「ご愁傷様、凛ちゃん…」



20100122


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あきゅろす。
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