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俺のだから 1
「大江戸刑事、楽しかったね!」

汐留はニコニコしながら、先日のお客様とのエピソードについて話し出した。

「楽しかったよね!僕はすぐ殉職しちゃったけど」
「お前は足が遅すぎだってえの!」
「汐留さんは、もう少し体力をつけるべきかと」
「月島さんも両国さんもリタイアしてたじゃん!一緒だよう!」
「最終的には、大門さんに持って行かれた感があるけど」
「まあ、仕方ないさ。あれは大門の専門分野だ」
「六本木さんのポジションも素敵でしたね」
「そう、かな」
「次は俺がボスやるからよお、よろしく頼むぜ!六本木!」
「何をおっしゃいます、次のボスは私が!」
「ボスの座は譲らん!」
「都庁さん、あれ、またやろうね!次の犯人役は僕がいいなあ!かっこいい犯人やりたいー!」
「あれはなあ、新宿さんだからかっこ良かったんだっての。わかってねえなあ、な!新宿さん!」
「…」
「おや?新宿さん?どうかされましたか?」
「あ…いや…」

わいわいと盛り上がる中、新宿だけは、一人、心ここにあらず、といった表情をしていた。

「新宿さんがぼーっとしてるなんて、珍しいね」
「そうだね…」



20091224


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あきゅろす。
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