まとめてニャンニャン 初めてのおはなし 3 「てめっ!どこに収まって、っ…!!!」 「暴れんなって。…へえ、すげえ」 元親は陰部を指で開き、ニヤニヤと眺めている。 「ばっ…!!見るなっ!」 「もっと見せろよ」 ぱっくりと開いた割れ目はぬらぬらといやらしく光り、政宗が恥ずかしいと思うえば思うほど蜜をたくわえ、男を誘う。 「味見、してやる…」 じゅる、じゅる 政宗の羞恥心を煽る音が部屋中に響く。 「ひぃ、やぁ…あっあっ、…いっ!ぁんぁん」 「すげ…エっロ…」 「う…るせっ、ぁっ…ふぁあ…あっあ、やだ、あっ!」 「ん…イクか?」 反応を楽しむように、いじわるなほどに敏感なところを吸い上げる。 「やあ、ぁン、あっ…く、ひぁ、あ、あ!!」 びくん、と身体を揺らして、政宗は二度目の絶頂を迎える。 「ふぁ、はぁ、は、あ」 「いっぱい濡れたな」 確認、と言いながら、元親は中に指を入れる。動かすと、壁は元親の指をきゅうきゅうと締め付けてくる。 「ぅあっ、や、っ、ん、ひぁあっ、ぁっ」 「そろそろいいか」 元親は指を抜くと、ぐいと腰を引き寄せる。足をさらに開かせ、割れ目に己の昂りをあてがう。入口はぬるぬると蜜が溢れる。先端に蜜をまとわせると、ゆっくりと挿入した。 「あ、ふは……っん!!!!」 「力抜け」 「いっ!…ぇ、ん、んっ」 ぎちぎちと締め付ける壁を少しずつ押し進めていく。 「すげ、締まる…っ」 「いっ、つ、ぁあ…ちかっ、いて、いてぇ…」 すがるように呼ぶ声の方を見ると、政宗が涙を浮かべてこちらを見ていた。どきりとする。 「…んな顔、するなよ」 政宗の表情が征服欲を煽る。 「…なぁ、っはァ」 「……無理だわ、わりい」 ずちゅ 政宗の頼みとは逆に、元親の腰が突き上げてくる。 「っ!ゃああああっ!!!」 「ほら…っ!うごくぞ」 「うあっ、ひぁっ、やだ、やめ、…あっあっ…あぁン」 泣きながらしがみついてくる政宗がかわいくて、仕方ない。もっともっと、乱れさせたい。 「痛えか?」 「ん、…のさ、…あのさ」 「?」 「いてぇの…よか、アンタの、ここ、すげえ熱い」 「おまえン中もな。こうすっと、ほら…」 少しずつ、速度をつけて動かしていく。 「やぁ、んあっ、あっ、あ、あ」 元親の動きに合わせて、政宗が声を荒げる。 「っ…いいか?」 「あっ!あっあ…あ、もっ…ん、もとちかっ、気持ちいい」 「ん、オレも…」 愛しい声に名前を呼ばれ、元親も限界が近いのを感じた。 お互いの腰がぶつかり、奥で粘膜がぐちゅぐちゅと泡をたて、快感に向かう。 「ア、あン、あ、あ、ああ、んっ…やっ、も、…めっ…」 「そろそろ…」 「ダメ、だめ、だめだめだめ、い…ゃああああっ、んぁ!!!!」 「イク…っ、うあっ」 びゅっ びゅるっ 射精の瞬間、元親は自身を引き抜き、政宗の腹の上に一気に放った。一度達しているにもかかわらず、政宗は大量の白濁が浴びせられる。 政宗が仰向けになった隣りに、元親がうつぶせに倒れ込む。 「はぁ、はぁっ、ひぁっ……元親ぁ」 「…んー?」 「すげ…これ……多くね?さっき出したのに…」 ゆっくり起き上がり、腹の上の熱を眺めながら政宗がつぶやく。 「ばっ…これは…その、おまえが……から」 その量が自分でも予想外だったのか、元親は口調がしどろもどろになる。 「なに??」 「ま、まぁ……ほら!拭いてやるよ」 もちろん、政宗との行為が気持ち良かったから、に他ならなのだが。 いたずらなカオで笑う政宗をよそに、その身体を手ぬぐいで拭いてやる。 ― 疲れたのだろう、くったりとしている政宗を腕枕に寝かせると、元親は政宗の髪に顔をうずめている。 「おまえ、初めてだったんだよな。ん…ふ」 「なんだよっ」 「ひ・と・り・ご・と」 「あー、そうかよ」 政宗は枕元の火箱に手を伸ばすと、キセルに火を点ける。 「…俺さ、アンタにやれるもんねえし…だからってわけじゃねぇんだけど…アンタに最初の相手になってほしかったんだ…っ、つうか」 「……」 予期せぬ政宗の言葉にぽかんとした。 「おいっ、黙ってねえでなんか言えよ…って」 かわりに、政宗を思いっきり抱き締めた。 「苦しッ!……なンだ、泣いてんのか?」 「ちげぇよ…」 「ふふ、しあわせもんじゃねぇか、なあ」 ぐすぐすと鼻をすする元親を見ながら、政宗がにっこりと笑う。 しばらくすると涙混じりの音が奇妙な笑い声になった。 「んふふ…」 「なんだよさっきから女みてぇに」 とろとろしたぬるいまどろみの中、政宗を胸に抱いてぼんやりしていると、元親は無意識のうちにニヤけてしまう。 「オレぁ、政宗が好きだぜ」 「知ってる」 「じゃなくてさ…おまえ…」 言い終わる前に、一瞬だけ。触れるくらいの短いくちづけ。 「そいつは、今度教えてやる。だから…また来いよ、オレに逢いに」 「おう。頼まれなくても来るぜ」 「待ってるぜ。…にしても、朝帰りなんかしたら、怒ってんだろうな、あいつ」 「あいつ…?」 「小十郎に決まってンだろ」 …… 重要なことをすっかり忘れていた。 「まー、アンタが土下座すればすむ話だろ」 小十郎の憤怒の形相を想像するだけでもぞっとするが、今こうして政宗を胸に抱いていられるなら、なんだって安いものだ。 「オレも男だ!政宗のためなら土下座の一つや二つ!!」 「ん〜…首、飛ぶかもなぁ」 「シャレなんねぇな……ま、まあ、とりあえず少し寝ようぜ」 自分より少し冷たい政宗の肌は心地が良い。きゅっと身体を近づけると、元親はすうっと落ちていく感覚に襲われる。 遠のく意識の中、政宗の声が聞こえた気がした。 「……I love you」 ―終 20080905 ←* [戻る] |