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なかよしこよし
●about him*side D
ああ、あれな。

海にいるせいなのかなんなのか、うるせーんだよな、声でけえ。

あんなんだから、第一印象もたいしてよくなかったな。やたらめったら自信があって、態度もでかくて、しかも悪い。なんとも不愉快だった。

まさかうちまで来るなんて思いもしなかったから、驚いたな、あれは。しかも何しに来たかと思ったら、宝をよこせだと。ほんとにお笑いだ。
そんなんで甘く見てたら不覚にもやられちまったが、まあ仕方ねえ。あいつは口なりに強かった。

でもなあ。
まさかあいつがあんなトチ狂ったこと言い出すとは…そういうことに免疫がねえわけじゃねえけど、な…さすがにびびった。あいつはなんか勘違いしてオレが初心なんだと思ったらしい。別に身体の付き合いなんてたいしたことはねえ。そう思ってたんだけどな…あいつのトチ狂いがオレにまで感染ったらしい。

あいつのことどう思う、か。刀を交えた時はおもしれえやつだ、気が合いそうだと思った。今でもそう思ってる。ただ、まあ、そうだな…オレとあいつにしかわからねえこともあると思うぜ。

ひとつ言っておくが、オレはあいつのもんじゃねえし、あいつはオレのもんじゃねえ。あいつはどう思ってるか知らねえが、オレはそう思ってる。
だから、あいつがオレを自分のもんみたいにするのはときに気に食わねえんだ。とはいってもな、時にはいい思いもさせてやるんだぜ?give and takeだからな、しょうがねえ。


…?

どっちか…っつったら…?













好き…



なんじゃねえか?
多分。

―終―
20081216






※わたしのチカダテ観政宗側、みたいな。
政宗は素直じゃないところが最重要です←今さら。

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