魂は透明色で
僕が触れちゃあ駄目だなって思った。
いやわかったって言った方がいいかな。
僕の色は白で君は無色透明。
触れたら汚い白が付いちゃうから。
だから触らないよ、心配しないで？
君は何色にもなれるし何色でもない。
可能性は無限。
君が行こうとすれば何処までも行けるよ。
…僕は君に触れられないけど、傍には。
少しでいいから。
君の近くに、いたいなぁ。
ん？悲しくなんてないよ？
あぁこれ？
これはあれだよ、君の近くに寄り過ぎたから移ったのかもね。
…僕の眼から零れたのに、これだけは君と同じ。
お揃いの無色透明だなんて皮肉だな。
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