小説【腐 夢 混在】
after school(1)【土銀 z3】
☆実は土方先生のことが大好きな銀ちゃん。なかなか素直になれません。
「はい、今日の授業はここまで。日直、号令」
「きりーつ、礼」
「ありがとうございましたー」
「銀ちゃん、マヨラー教師が呼んでるアルよ」
「え、俺?何?」
そう言って教卓の方を振り向くと、土方が手招きしていた。
教師だろーと用事があるときはそっちから来るもんだろーが。
と心の中でぼやきつつ、しぶしぶ教卓の方へ歩いていく。
「坂田」
「なんすか」
「わりいが放課後話がある。ちょっと相談室まで来い」
「…長くなるんすか」
「お前次第だな」
なんだソレ。
つーか俺先生に呼び出されるようなことしたっけ?
「わかりました」
「来れないようだったら早めに言えよ」
「はァい」
めんどくさそうに返事をしてからフラッと席に戻ると、隣の席のヅラが話しかけてくる。
「ヅラじゃない桂だ」
「え、今誰にツッコんだの」
それはさておき。
「銀時、呼び出しを食らうとは貴様何をしでかしたんだ」
「知らねーよ。俺が聞きてーよ。つーかなんで会話聞いてんだよ」
「まっ!まさか!お前あの、あれのなかのあれについてるあれをああしたのか!」
「俺の話聞けよ!!!しかもなんだよアレって!ぜんッぜん伝わんねーよ!!!」
呼び出しなんかめんどくせーな。
…………なんつって。むちゃくちゃ嬉しい。
俺が土方先生のこと好きだってバレたらやべえよな。
つーか先生が迷惑だよな。
俺まだ子供だし。
しかも先生と生徒だし。
一回でいいから、先生に好きって言われたい。
土方先生が俺に話ってなんだろ。
怒られたくないな………
でも俺土方先生の授業は真面目に聞いてるし………
早く放課後になんねーかな。
「銀ちゃん何ボーッとしてるアル?次は移動教室ネ」
「銀さん、みんなもういっちゃって私たちだけよ」
「置いていかれるアルよ」
「お……おう、わりいな。待っててくれてたのか」
「いいから早く行くアル!!」
先生のこと考えててまわりもみえなくなっちまう、って俺…………
重症かもなあ…………
(一言でいい嘘でもいい夢でもいい好きって言って )
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