夢の終に…YUME−NO−TSUI−NI…
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《 追想 》
「うぅ…にぃさんっ……どこ??いやだよ…独りぼっち、
いやだよぉ…」
私は、この教団にきた時から、
独り泣いてばかりいた。
それは6歳くらいの時のことで、
イノセンスの適合者だった私は
大好きだった兄さんとも
離れ離れにされ、
単独でここに連れてこられた。
あの頃は来る日来る日が、
孤独と得体の知れない恐怖との
戦いの日々だった。
当時の教団は
今のように、帰ってきたい
ホームではなかった。
そんな暗い場所に光を
最初に灯してくれたのが、
水琉だった。
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