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夢の終に…YUME−NO−TSUI−NI…

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≪記録-ログ-の始点に君がいた≫
Side⇔Lavi






『ラビにはこの残酷な世界、
君にはどんな色で視えてる?
どんな音で聴こえているの?』




争いばかりの
この世界を、ヒトを、

水琉は、綺麗だと言った。

オレには、
くだらなく見えていた
世界やヒトを美しいと言った。



争いばかりを繰り返し、
命を落とすだけの

この世界のあり方。



それを敢えて知っていて、

美しい、

そう水琉は呟いていた。





儚く命が散る瞬間すら
愛おしくみえる…

そんなことすら言っていた。





あの頃のオレには、
理解が出来なかった。



でも、愛おしく想う感情を
知ってしまった今なら
解る気がするんさ…





からかってくるアレンがいて、

怒鳴りながらも相手にしてくれるユウがいて、

それを笑いながら止めてくる
リナリーがいて…



じゃれて転んだオレに
手を差し伸べてくれる、
水琉がいる…





そんな暖かな笑いが生まれてくる世界も
あるって解ったから。





ブックマン失格と
罵られても構わない。

その分、
大切なモノを手に入れられたから、
文句はいわねぇさ…





なぁ、水琉。
世界ってそんなに悪くねぇもんだな。



だから、お前も戻ってこいよ…

お前がくれた、優しいこの世界でオレは待ってるから。



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あきゅろす。
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