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夢の終に…YUME−NO−TSUI−NI…

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≪出逢いは暖かな陽だまりで≫
Side⇔Lenalee






『どうしたんだい??
君の世界はそんなに暗い色を
しているのかい?』




幼くして瞳を曇らせていた私に、
のべられた声を


まだ私はちゃんと覚えている。



家族と引き離され、
見知らぬ所へ連れてこられた、


その時の私の世界には
光が見えなくなっていた。





そんな時、
最初の話し相手だった婦長が
連れてきたのが…



水琉だった。



水琉は私と同じく頃、
教団に入った子だった。

婦長は独りだった私に
話し相手になれば、と
連れてきたのね。



それからも、私の心は
それでも危うかったけど、

水琉が友達になってくれて

少しでも…ううん、

すごく、すごく

救われた。



だから、

また兄さんと出会えるまで

私はこの世界にいられた。



あの時、私の心はまだ幼すぎて、
自分でいっぱいいっぱいで…


水琉を守ってあげることが
…出来なかった。





でも今なら、
きっと支えてみせる。



今度は…私が水琉を

救いたいの。



だから…お願い。

もう一度、私たちと一緒に

この世界を生きよう??





ねぇ、水琉…

空が反射して淡く光る、

貴女の瞳に映る世界は…


今、何色なの?




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あきゅろす。
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