小ネタ置場 天然二人に怖いモノなし。 ※二人揃ってちょっとおバカな海表です。 「この問題にはこの公式が当てはまる。」 「そうなんだー……えっと、それじゃあ……」 ………… 「……これでどうかなあ?」 「……いいだろう。」 「ホント!?やったあ!」 ……… 「ねえねえ、こっちの問題も同じ公式使える?」 「……これはもう一つの方の公式だな。だが要領は同じだ、やってみろ。」 「うん!」 ……プツン 「っダアアアアァッ!!」 「!?」 「煩いぞ凡骨!」 だが、城之内が叫ぶのも無理はない。 何故なら 「イチャつくなら余所でやってくれ!ここは教室だあっ!!」 そう。 会話だけならば、遊戯が海馬に勉強を教わっているのだと理解出来る。 が、如何せんその体勢が問題だった。 遊戯が海馬の膝の間に座っていて、背中から抱きつかれているような格好になっているのだから。 しかも海馬の腕はちゃっかり遊戯の腰に回されている。 こんな異様な状況を打開するべく声を上げた城之内に、(よく言った!)とクラスメート達は心の内で賛辞を送った。 「イチャつくって……何が?」 「…………は?」 「遊戯が問題の解き方を教えてほしいと言うから教えている。それが何か問題か?」 「……いや、だからその体勢がだなあ……」 「せっかくだから、城之内くんも教えてもらいなよー。」 「遊戯が言うなら教えてやらんこともない……凡骨に理解力があるかどうかは知らんがな。」 「…………オレはいいっ!」 このままでは天然二人に巻き込まれることを確信したのか、城之内は教室から駆け出していった。 結局、予鈴が鳴るまで二人はその体勢のまま勉強を続けていた。 そしてクラスメート達は精神力の強さを試され続ける羽目になったのだった。 END 二人はこの体勢に何の違和感も感じていません。 だって、社長の家で勉強教わるときはいつもこの体勢だから! 社長は遊戯が腕の中にすっぽり収まるカンジが好きだったりします。 ……天然な海表の二人には、きっと誰も勝てないと思う。 [*前へ][次へ#] |