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小ネタ置場
鬼の撹乱。
※社長が壊れてます。
大丈夫な方だけ先にお進みください。














「遊戯、オレと結婚しろ。」



「…………は?」



たぶん、数十秒くらい頭が真っ白になってたと思う。


「……海馬くん。」
「何だ。」
「ボク達、まだ学生だよね?」
「卒業後なら問題なかろう。」
「ボクも海馬くんも男だよ?」
「海外には同性同士の婚姻が認められているところもあるぞ。」





「……」
「どうした。」
「……ここ、教室なんだけど。」



そう、今は教室での休み時間。


突然の海馬くんのプロポーズ(?)に、教室中のみんなが凍り付いてしまっている。


「オレでは不満か。」
「そういうことじゃなくて……ι」
「ならば何が問題なのだ、言ってみろ。」




そう言って頬に触れてきた海馬くんの手。


(……?)


あれ?もしかして……


「海馬くん、そこ座って?」
「何?」
「いいから座って!?」
「……」


ちょっと強めに言ったら、おとなしく座ってくれた。

「ちょっとごめんね……」
「!!?」


額同士を合わせてみると、疑いは確信に変わった。


「行こう、海馬くん。」
「式場の下見にか?」
「式場より先に保健室!自覚してないみたいだけど、すごい熱だよ!?」
「……熱?」





いつもの海馬くんらしくないと思ったんだよ……


「ほら、保健室行って少し休も?」
「オレは別に平気「海馬くん!!?」
「ι……わかった。」





38.9℃


保健室で計った海馬くんの体温。


何で自分で気付かないかなあ……


まあ、あのプロポーズ?も熱でボーッとしてたせいで訳わからないこと言っちゃったんだろうな……


本気にしちゃ、ダメだよね?





「言っておくが、オレは本気でお前を嫁にするからそのつもりでな。」


後日、すっかり回復した海馬くんにそう言われて、戸惑いながらもちょっぴり嬉しかったのは誰にも言えない秘密。


END



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あきゅろす。
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