高銀(長編)
夜
「出来た!!」
夕飯も一緒に作り、高杉にあげるチョコも出来た!
我ながら完璧…
へたしたら、パティシエになれるんじゃね?
銀さんテンション上がってきましたァァァ!!
しかし待てよ?もし高杉が「いらねェよ」とかKY発言しねーかな?…してみろ高杉。言ったらその場で張った押す!!
両手に夕飯のおかずを持ち、扉を足で開ければグシャと何かを踏んだ。
ゴキ○リか!?と思って恐る恐る足を上げれば高杉からの置き手紙だった。
「高杉…」
辰馬とヅラと他の隊士に夕飯のことを告げて高杉のもとに走って行った。
勿論チョコも持って。
「高杉っ!」
「よォ遅かったな」
高杉の部屋を開けると、静かに本を読んでいた高杉が顔を上げて言った。
「何読んでたんだ?」
「地獄極楽はこの世にあり」
「は?何言ってんの。人の話聞いてた?ねぇ」
高杉の座る高さに俺も座って聞けば、高杉は俺の後ろにある紙袋を指さした。
「町の女に沢山もらった。テメェにやるよ」
「えー…なんかムカつくけど貰うぅ♪ありがとう!!」
高杉は一つも手につけた様子もなく、全部綺麗に包装されたチョコレートの山。
俺は高杉の膝の上に座って自分が作ったチョコを渡した。
「…俺ァ食えな「いいから食べろ。大丈夫だから」
箱に5つ入れといたトリュフを1つ取り出して、高杉の口の中に放り込んだ。
「甘く…ねェ。旨い」
「やりぃ!良かったウマいか!へへっ」
首に抱きついて、もぐもぐ咀嚼する高杉の首にちゅうっ口付けた。
「銀時から甘い匂いがすんな。酔っちまう」
優しく抱きしめ返してくれる高杉に、俺はあることを言おうと言葉を探した。
「なぁ高杉…あのさ…」
「何だ?チョコ食いたいのか?」
「ちっ違う!…んっ」
唇を無理矢理押し付けられ、俺は微かに口を開けると舌をねじ込んで口蓋をゆっくり弄び始める。
「ふっ…んは…ぁ」
舌を甘噛みされてどんどん下腹部に溜まる熱に俺は必死に我慢する。
くちゅくちゅ…
もうダメ。
高杉の肩を押して唇を離した。
肩で息しながら、高杉の手を掴み自分の着流しの中に入れた。
「チョコレートの作用って…知ってるか?さっきまで…チョコ作ってて、ハァハァ…恋する気持ちと同じ作用があるらしいんだ……だから、高杉」
「ヘェ。だから…何だ?」
わかってて聞くんだこのドS男!!
「言わなきゃわかんねェな」
高杉は俺の胸を撫で回しながらニヤニヤして言ってかやがる。
「っ…くそっ!!いいいい今からシたい!ヤりたい」
恥を捨てて言やぁ、高杉は俺の頬を撫でて唇に人差し指を突き立てた。
「そう焦んなや…ククッ」
「なっなんだと!?恥をすてたのに…高杉の馬鹿!!インポ!死ね」
「はいはい。これ食えよ」
高杉は俺が我慢してんのを知っててわざと知らないふりして俺の頭を愉しそうに撫でている。
触られるだけでイキそう…
ハアハァと苦しそうに息していれば、高杉に何か口に入れられた。
噛んでみればジワッと口に広がる液体。
喉が熱くなる感じ…
「ウィスキーボンボン…?」
「そうだ。たまたま売っててなァ旨いか」
もう一つ半分口に入れられ、歯でカリッと噛めば口から垂れるウィスキーが喉を伝った。
「もう酔ったか?目がイってんぞ」
垂れたウィスキーを高杉が丁寧に舌で舐めとる。
「あぁっ…高杉っ!」
我慢出来なくなった俺は自分で帯を緩めて着流しを脱いだ。
そして、高杉の手を下着に伸ばして中に入れさせた。
「んっ…はぁ、触ってよ…高杉」
「はっ、テメェはとんだ淫乱だなァ」
クスッと笑って高杉は胸を執拗に舐め、それから口に含み何度も吸い上げた。
「もぅ…あぁああっ!!いやっやめて…」
「感じやすいモンなァ銀時は。胸だけでイケるか?」
高杉のこーゆーとこがイラつく!
睨んで高杉を見ても、「それで睨んでんのか」って!!
ムカつく!けど嫌いになれない俺は惚れた弱みっつーのコレ?
下着の中の高杉の手は柔やわと刺激を与えるだけで、確実な刺激が欲しいのに……
俺はニタニタ笑って遊ぶ高杉の肩に歯を立てて噛み付いた。
高杉は痛みに快感を得る癖がある。とんだ変態だけど、よく戦で見るんだよ…。
高杉が天人を斬るあの愉しそうな顔、斬られて笑っているあの顔が…
「っ…痛ェな銀時。イイ痛みだ」
高杉はぎゅっと俺のモノを掴んだ。
「ーうっ…あぁぁあああ!」
反射的に涙が溢れ、その勢いでイってしまった。
下着の中はぐちゃぐちゃ…最悪、だけどやっとイケた快感にさっき噛んでしまった高杉の肩をペロリと舐めた。
あー噛みすぎて血出ちゃったな。
「悪ぃ高杉…でもお前が悪趣味だからついだかんな!!お前が90%悪いからな!俺は1%くらいしか悪くない」
「あんま興奮すんなや。もう歯止めが効かねェから」
今の高杉の目は獣そのものだった。
…ヤバいな高杉が痛みで興奮しちゃったよ!
それから高杉に四つん這いにされ、尻を高く上げている体制にされた。
「たか…高杉っ!もう入ら…もうむりっあぁっ!やっ」
後ろから厭らしい水音がなりながら、高杉が入れてたモノはさっき食わせられたウィスキーのチョコ。
「テメェのナカの熱さでチョコの中が溶け出しだぜ?」
「えっ…あっ熱い!さ、酒があついよ……はっあァんっ…たかすぎぃ」
ぐちゅぐちゅチョコが溶け出した音が耳を犯し、高杉の指が出し抜きされてさっきからずっとイキっぱなしだ。
片手は尿道ばかり攻めてもう俺死ぬんじゃね?
「テメェんナカのチョコだ。舐めろ」
後ろから指が引き抜かれて、口に甘ったるい高杉の指が入れられた。
気持ち悪い…けど、体は素直に指に付いたチョコを一生懸命に舐めた。
「あァー甘ったるいなァ。マジで酔っちまった」
高杉は俺の腰に手を当てて一気に挿入した。
「あぁっあぁァァ!!はっ、はぁ…ーぐちゅ、ぐちゅいってりゅ……あ、きもひぃよたかすぎぃ」
「俺は、気分が…悪くなってきやがった、くっ」
銀時は喘ぎながら、クリアになっていく頭でふと高杉に必死に聞いた。
「はぁっ…たか、たかすぎっあぁァ…い、ンっ…俺のこと…はっあ、すき?」
振り向いて問えば、髪をかきあげ高杉と目があった。
やっぱかっこいいなと、思ってしまうほど見とれてしまった。
「決まってる。好きだ、愛してる」
高杉の低くてエロい声を耳元で囁かれれば、嫌でも体は感じる。
「くっ…絞めすぎだ銀時ィ」
「もっと…あんっ…あぁっ…もっといってぇっ、しんすけ」
高杉は俺を仰向けに体位を変えて、目を合わせながら言った。
「好きだ銀時、愛してる。テメェだけが俺の…」
高杉の最後を聞く前に俺はまたイってしまって気を失った。
なんて言ったんだろう…
俺も高杉が
“大好き”
…だよ。
来年もバレンタインには高杉専用ビターチョコで作ってあげるからな。
お前もちょっとは自分で手作りチョコでも作れよな!!
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