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高銀(短編)
万誕(5月20日)


「晋助」

「…あァ?」


突然部屋に現れた万斉に俺は睨んだ。
ノックもせず許可なく俺の部屋に入ってきやがったんだぜ。何様だテメェ



「今日は拙者の誕生日でござる」

「で?」

「…いや、興味無さそうに返事しないでくれる?あとそんな煙管見なくてよくね?大丈夫ピカピカでござるからぁぁぁ!!拙者に何かプレゼン……」

「ない」



そう言い放てば、万斉はあからさまに首を項垂れてフラフラと立ち上がり部屋の襖に手をかけた。

「酷いでござる…晋助」

「はっ、知らん。早く部屋から出てけ」

何か言いたげに振り向いた万斉だったが、何も言わずにまた襖に手をかけ、開けた。




「ハッピーバースデー万斉先輩!!」

「おめでとうございます万斉殿」


花束とプレゼント箱をもった武市とまた子が万斉に楽しそうに言った。


「お…主ら…」

「晋助様の部屋に行くと想定して、待ち構えてたッス!ね、武市先輩」

「そうです。本当に分かりやすい方ですね貴方は」

「ほれ、万斉受け取んな」


呆けている万斉の肩を叩き、顔面に小さな箱を押し付けた。

「し…晋助からぷぷぷプレゼント!!??」

「拾っただけだ」


「ずるいッス!!!!あたしも晋助様からプレゼント欲しいッス!!!!」


慌てて中を開けた万斉。
その中身は、新しい三味線の玄である。
高級品だぜ?有りがたく受け取れ……


「ちっ…拙者プレゼントは白夜叉が欲しかったでござ…」

「死ぬかァ万斉?テメェの誕生日に命日にしてやんぜ」

「マジで死ね万斉先輩!!!晋助様が可哀想だろーが!…あ、いや違うッスよ!?悪いのはコイツッス!」

「全く貴方は…空気を読みなさい」

「万斉、何なら自ら腹ァ斬るか?」

「ままま待て!?冗談でござるよ…イヤァァァィァ!!!!!」









みんな仲良し鬼兵隊


おめでとう万斉!



―――――――――

万斉さんは高杉さんのよき理解者の一人だと思います。
むしろ話し相手みたいな(笑)?

そんな万斉が面白いヽ(´∇`)ノ

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あきゅろす。
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