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反則(田島)



「…何気持ちよさそうな顔でねちゃってるかなぁー。」

今日はミーティングの日だから、部活自体は早く終わった。
だけどミーティングでも普通通りでも日誌は書くことになってる。
今日の当番は私。それはいいんだ。
ただ問題は…

「んー…」

目の前では頼れるうちの四番が気持ちよさそうな顔で寝てること。
私が日誌書き終わるまで待つって言ってくれて、嬉しかったんだけど…
書き終わったらこの様だ。

「毎日朝早くから夜遅くまでがんばってるもんね。疲れて当たり前か。」

すごい気持ちよさそうだから少し気は引けるけど、起こさないわけにはいかない。
心の中で謝りながら、田島の体を揺する。

「田島、もう書き終わったから帰ろ?」
「んー…?」
「おはよ。早く帰ろ?」
「日誌は?」
「もう書き終わった。」
「……今何時?!」
「え、えーっと…」

いきなり声が大きくなったことに驚いて、慌てて腕時計を見る。

「…5時ちょっと前」
「やっべ。早く行くぞ!」
「へ?!」

返事をする間もなく田島は私の手を引きながら、廊下を全速力で走った。
(田島…!手、手…!)
「ちょ、どこ行くの?!」っていう質問に「いーから早く!」とだけ答えて。

(それじゃ答えになってないんだけど!ってかせめてスピード落として…!)

なんて些細な願いは叶うはずもなく。



田島が向かった先は…

「屋上?」

でも、屋上って確か生徒は立ち入り禁止になってるはず。

「田島、屋上って立ち入り禁止じゃないの?」
「この間来たときは鍵あいてたからさ、多分今日も…ほら!」

田島がドアノブを回すと簡単にドアが開いた。

(立ち入り禁止とか言ってるくせに、不用心だなぁ。)

なんてことを考えながら外に出たら、そこにはきれいな大きい夕日があった。

「きれい…」
「だろ!」

ついつぶやいた声に田島が自慢げに答えた。

「初めてこれみたときにゲンミツに苗字に見せようと思ったんだ。」
「えへへ…ありがと。」
「どういたしまして!」

部活や試合だけで十分格好いいのに、こんなときまで格好いいなんて…

反則じゃない?


--END


初めて書いたおお振り夢。恥ずかしい・・・!
初めては田島様って決めてたんだ!ゲンミツに!
ヒロインの名前が一回しかでて来てないですが、まぁ。私が書くのはそういうのばかりです。

学校の屋上なんてそうそう行けない現実。
タイトルセンスが欲しい。


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あきゅろす。
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