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IS<インフィニット・ストラトス> 〜蛇神が愛した男〜
1-1:蛇神との交わり、邪神の誕生

「………ここは?」

ふと目を覚ますと、天涯付きのベットの上で寝かされていた。
しかもキングサイズのベットで、だ。
考えるまでも無い事だが、自分の家のものではない。
というか、いくら一軒家とはいえ自宅にキングサイズのベットが入るスペースなんて何処にも無かったハズだ。

「何がどうなって……って、なぁっ!?」

取り敢えず起き上がろうとして……驚愕した。
全裸である。
全裸のまま、キングサイズの天涯付きベットの上で寝かされていたのである。
ますますもってワケが解らない。
"そういう"宿に連れ込まれた……にしてはベットから壁紙までの距離が遠過ぎる。
というか、真っ暗な空間が広がっているだけで部屋(?)の広さが全然解らない。
それに、真っ暗で明かりなんて何処にも無いハズなのに、何故かベットと自分だけはハッキリと見える。
やっぱりワケが解らなかった。

「なんで俺、こんなとこに居るんだ? あの後誰かに連れて……!!! そうだ! アイツは!?」

ぼんやりとしていた頭が思い出した身の危険によって一気に覚醒し、身の安全を確保しようと必死になって回りの状況を確認しようとして……不意に、後ろから抱きしめてきた何かに声を掛けられた。

『慌てなくても、此処に貴方を害する者なんていませんよ?』
「!? 誰……だ!? だ、だだだだだだ……」
『だ?』

不意に掛けられた声に驚き、振り向いた先に美女がいた。
長く、白い、発光しているのではないかと思わせる程の長髪。
紅い紅い、血の様に紅い瞳の奥でこちらを見詰める爬虫類の様な縦長の瞳孔。
美しい、もはや人間の尺度では計れぬ程の美貌。
髪に負けない、白雪の様な肌。
人外の美貌を誇る、女神が自分を後ろから抱きしめていた。
しかも、女神の方も全裸である。

「なっ…なっ、ななななな」

裸身を隠そうともしないその大胆さもそうだが、そもそもそういう経験の無い一夏には刺激が強過ぎる。
既にまともに思考が出来る状態では無く、ただ呂律が回らず意味不明な、言葉になっていない声を発する一夏を、白い女神は愉快そうに眺めて、そしておもむろに頬擦りでもするかの様に一夏の肩に自身の顎を載せたかと思えば、今度はそのまま唇を奪ってきた。

「!? んんっ!!?」

くちゅり……と、唾液の絡む音を立てながら、口内を蹂躙される感覚は、まるで蕩ける様な快感であり、徐々に一夏の思考を溶かしてゆく。
最初は抵抗していた一夏も抗う事を止めて身を任せる様になり、しばらくされるがままになった後に、まるで足りないと、もっと欲しいと言わんばかりに女神を押し倒して、自ら舌を絡めた。
そして女神もまた一夏が夢中になって求めてくる様に満足したのか、うれしそうに目を細めながら、一夏の求めに応じて舌の動きを激しくする。

『……』
「……」

どのくらいの時間を口付けに費やしたのか、一夏には解らなかったし、費やした時間などどうでもよかった。
それはきっと、白い女神の方もそう。
一旦互いの口内を犯し合うのを止め、しばらく見詰めあった後に、女神は今度は一夏の下半身に手を延ばす。

「!!」
『フフフ……』

延ばして、そのいきり立った男根に触れ、掴む様にして何度か上下に擦った後に手だけではなく身体ごと一夏の下半身の位置まで移動して、今度は舌で先端を舐め回した。

「っ……あ」
『んっ……ちゅ……』

チロチロと、まるで蛇の様に先端を舐めながら、上目遣いでこちらを見上げてくるその様は、女神の美貌も相俟って酷く一夏の興奮を誘うものであり、口付けの時点で暴れ回っていた一夏の心臓の暴走を更に加速させた。

『んんっ……じゅっ…じゅずっ……ずっ』
「……あっ、くぁっ」

そしてついに女神は舐め回していた一夏の男根を頬張り、吸い付く様に何度も頭を上下させて、一夏に更なる快感を与え、その与えられた快楽は自分で扱くのとはまるで違うものであり、その想像以上の快感に、一夏はすぐに果ててしまった。

「くっ……で、出る!!」
『ん!? んんっ!!? ………んぐっ…ぐっ……ぐっ……っはぁ………フフフ、いっぱい出しましたね』

快感に耐え切れずに放った白濁液は残らず白の女神によって飲み干され、飲み干した女神は美味しそうに唇に舌を這わせて残った液体を舐め取った。
その淫らな仕種がまた一夏の興奮を誘い、果てたハズの男根もすぐにまたいきり立つ。

『フフフ……、私で興奮してくれるんですね……。では』

女神も、そんな一夏を見てまた満足そうに微笑んで、今度はその豊かな胸で一夏の男根を挟んで扱きだした。

「くっ……あっ」
『フフフ……、気持ちいいですかぁ?』

同年代の中でも比較的大きい一夏の一物が殆ど隠れてしまうほどの女神の胸は大きく、柔らかで、先程の口淫とはまた違う、未知の快感が一夏の身体を駆け巡る。

「あっ……くっ…ま、また…!」
『あらあら、もう出そうなんですか?』
「っそ……そんな事言われたって……くっ」
『しょうがないですねぇ……じゃあ、出しちゃいましょうか』
「!? あっ……あぐっ……」

これが初めての体験だからか、またすぐに果てそうになる一夏の様子に女神は苦笑しながらも、ならば思う存分、好きなだけ出させてやろうと男根を挟んでいた胸の動きを激しく、それでいて変則的なものに変えてゆく。

「くっ……あっ、ああっ」
『あぁっ、一夏の精液がこんなに……』

そうしてまた果てた一夏の男根から勢いよく放たれた白濁液が女神の身体に飛び散り、その美しい顔や髪を汚していく。
二発目だというのに、一発目と全く勢いも量も変わらない白濁の噴水に濡れる女神は酷く煽情的で、頬についた精液を指で救って舐め取る仕種や、胸の谷間に貯まった精液は性欲だけでは無く支配欲すらも満たしてくれる程に強烈なものだった。

「はぁ……はぁ、はぁ……」
『フフフ……、二発目なのにこんなに沢山……』
「はぁ…はぁっ……はぁっ……あぁっ」
『あっ……』

……でも、足りない。
これはこれで素晴らしい快感であったが、それでも足りない。
口や胸だけじゃ、全然足りない。
犯せ。
犯せ。
この女を犯して、自分のものにしてしまえ。
……いつの間にか、一夏の頭の中ではそんな事ばかりが渦巻き、微かに残っていた理性も完全に本能に飲まれ、気付けば自身が放った白濁で汚した女神をまた押し倒していた。
押し倒された女神の方も、押し倒されたその瞬間こそ驚いていたが、一夏の欲求が自分に向けられている事が、一夏が自分だけを求めている事が嬉しかったのか、笑って一夏を受け入れた。

「ん……くっ……おっ」
『あっ……んっ』

ゆっくりと侵入していく男根の感触を女陰に感じ、女神の頬が朱に染まっていく。
やがて1番奥の、そこだけ感触の違う部分に差し当たったところで、女神の身体が小さく跳ねた。

『あっ……』

その顔が、快感でよがるその顔がもっと見たくて、集中的にその部分を狙って腰を動かす。

『あっ…んっ…んっ……そこっ……』
「はぁっ、はぁっ、はっ……」

子宮口を突かれる度に女神の身体が小さく跳ね、余裕が無くなってきたのか、澄ましていたその顔もだんだんとだらしのないものに変わっていく。
欲情に目は潤み、白雪の様だった肌は今では見る影も無いぐらいに真っ赤で、だらし無く開いた口からは一夏が突き上げる度に嬌声が漏れ……そんな女神を見て一夏もまた欲情し、性欲と支配欲の欲するままに容赦なく女神の女陰を突き上げた。

「…っく……っは」
『あっ、あっあんっ…あっあっ……』

淫らな水音と肉のぶつかる音と、男女の喘ぐ声だけがベットの上に響き渡り、その音が互いの興奮を更に加速させ、狂った様に二人は求め合った。
最初は女神も……否、少なくとも今回は最後まで自分がリードするつもりでいたというのに、なのにいつの間にかされるがままになっていたという事実に驚愕しつつも、それが自らが選んだ愛しい少年の手によるものである事に寧ろ喜びを覚え、夢中になって自分を求めてくる少年に全てを委ねる。

「くっ……だっ、出すぞ!」
『あんっ…なっ、中にっ、中に出してぇぇぇっ』
「ぐぅぅっ」
『あっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!』

そして遂に、一夏は女神の中で自らの欲望を吐き出した。
吐き出され、男根を引き抜かれた女陰から白濁の液体が零れ落ちる。
女神はその零れ落ちた白濁液を勿体なさそうに指で掬って、また舐め取ってみせた。

『フフフ……こんなに沢山……』
「……まだ、だ」
『え?』
「まだ、終わらない……ぞ」
『い、一夏?』
「おぉぉぉっ!」
『きゃあ♪』

一先ずこれで……と、思って起き上がろうとして、また押し倒される。
どうやら一夏の精力を甘く見ていたらしく、一夏はまだまだ満足していなかったらしい。
まるで最初とは立場が逆の、戸惑う女神を強引に犯しに掛かる一夏という構図が、此処に出来上がった。
……まぁ、女神の方もまた満更でもない様な風だったのだが。

その後も何度も一夏と女神は交わり続け、二度目の正常位、三度目は後背位……と次々と体位を変えて交わったのだが、結局女神が予定通り一夏をリード出来ていたのは始めの前戯の段階までだった事を、此処に記しておく。





『フフフ…、一夏ったら、あんなに夢中になって私を求めて……』
「なっ……いや、これはその……お、お前だって途中からよがってたクセに!」
『そっ……それは、その……あんっ!? いっ、一夏!!?』
「いや、だってお前の反応があまりにも可愛いもんだから、つい……」
『もうっ……』

何時間も交わり続けて、漸く一息ついた二人は、現状についてと、今後の事について話合っていた。
一息ついたといっても、まだ挿入したままであり……というか、短に一夏が腰を振るペースを落としてじっくり攻めているだけなのだが。

『もうっ……んっ、真面目にっ……』
「聞いてる聞いてる。……それで? そっちの目的はだいたい解ったけどさ、俺は具体的にどうすればいいのさ?」
『んっ…ですからっ……あっ……私を纏って人間の数を減らすのと、……んんっ……女を犯して貴方に宿した神の力を注ぎ込んで、神の子孕ませて下さい』
「……こんな風に?」
『あっ……ダメッ……そんなっ…激しっ……』

快感を堪え、必死に説明しようとする女神と、そんな女神の様子を面白がって、説明の途中で腰を振って邪魔をする一夏という、最初の頃とはまるで違う力関係になった二人。
ウブだった一夏も一晩もしない内に随分変わってしまったが、女神の方は女神の方で最初の頃の余裕が嘘の様にされるがままで、口では抗議するものの抵抗らしい抵抗をしない辺り、既に調教されてしまった感が否めない状態である。
というか、抗議の方も口ばかりで表情が完全に雌のソレに変わってしまっているので、寧ろ喜んですらいた。

一応、女神が一夏に説明した内容を要約しておくと……

・あの時一夏を助けた際に生体再生を掛けるついでに"力"を流し込み、その結果一夏は人を越えた存在になったということ。
・女神の目的は人類を淘汰し、新たに地球の支配者に相応しい種を創造することであるということ。
・一から新たな支配者を創造するのは手間なので、神の力を手に入れた一夏に女を犯させ、新人類を孕まさせるということ。

……の三つであり、これからは一夏にその様に動いて欲しいとの事だった。
そんな内容の説明を受けた一夏は、相変わらず組み敷いた女神を犯しながらも、その内容を快諾した。
今までの一夏であったのなら、考えられない選択である。
何せ、人類を滅ぼし、新人類を生み出す為に女を犯せと言われているのだ、そんな倫理の欠片もない行為が出来るのなら、あんな辛い思いをしてまで周囲からの迫害に耐え続け、自分こそは人間らしく在ろうと躍起になってなどいなかったハズである。
なのに、一夏は快諾した。
快諾した自分でも不思議なぐらい、これから成さなければならない行為に対して罪悪感が沸かなかった。
それもそうだ。
何せ、一夏はもう人間では無く神になったのだから。
だから、神がワザワザ自分の行動の結果、人間風情が何らかの被害を被ったからといってそれを気に病む必要など無いのである。
故に、今の一夏の胸中に有るのは喜悦だけ。
絶対者として弱者を蹂躙する喜悦だけなのである。

『あっ……いっ、一夏っまだ説明が……』
「そんなの後でいいだろ?」
『一つだけっ……あんっ……あと一つだけですからっ』
「何さ?」
『孕ませる相手なんですが、なるべくIS操縦者を孕ませて下さい』
「?」

妙な注文を訝しむ一夏に、女神は告げた。
ISが造られた、本当の意味を。

『男性が扱えないのは勿論、女性でもISを扱えないのには理由があるんです』
「……それは?」
『ISを操縦できる条件はただ一つ。神の子を、生み落とす事が可能であるかどうか、です。その選別の為に、私は眷属であるあの娘にISを造らせました』

確かに、ISは女尊男卑の象徴として相応しいものだった。
何せ、産む事すら出来ぬ者に存在価値など無いと、男を切り捨てた代物なのだから。






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