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short
嫌いだよ(綱吉/切)




幼馴染みなんてつらいだけだよ…






「おはよう刹那!」


「おはよう綱吉」


朝の挨拶は綱吉が一番最初。これは生まれた時からずっと変わってない。

私と綱吉は俗に言う幼馴染みだ。
みんな声を揃えて幼馴染みは良い!って言うけど私はちっとも嬉しくない…


だって幼馴染みは近すぎて遠すぎる存在

私が綱吉のことが好きだって思っていても現実は


「あっ!きょ、京子ちゃんおはよう!」


「おはようツナくん♪刹那ちゃん♪」


「おはよう京子」



上手くはいかない…

綱吉は京子が好きだ。見ていればわかるけど、わかった瞬間綱吉は私に言ってきたもん


『刹那!俺好きな人が出来たんだ!同じクラスの笹川京子ちゃんって言うんだ!』


その言葉にどれだけ深く傷ついたか綱吉は気づかない…気づきはしない…



私のほうがずっと一緒にいたのに…私の居場所が意図も簡単に奪われた…




私が考え込んでる内に山本と獄寺がいた


「おはようございます!十代目!」


「おっす!ツナに上條♪」


「うんおはよう山本!ついでにアホ寺(笑)」


「テメェ!誰がアホ寺だ!バカ女!」


「あんただよ!それに私はバカじゃない!」


さっきまでのモヤモヤが2人のお陰で少しは晴れたがやっぱり無理

私が獄寺と口喧嘩をしていると私の場所、綱吉の隣に京子が笑って立っていた


それをみた私はもっと辛くなった

辛い気分のまま私達は学校へ向かった





―…





国語の授業で綱吉がわからないと言った問題を教えていると京子が此方に来た


「刹那ちゃんが教えてあげてるんだ♪優しいね♪」


「あはは、まぁね」


「獄寺くんだと理論指導だからね(苦笑)」


「2人とも本当に仲良いね♪付き合ってるの?」


京子の突然の問いに私たちは一瞬ショートした


「な、ななな何言ってるの京子ちゃん!?
お、俺と刹那はただの幼馴染みだよ!」


「ズキッ(…!ただの…か)

そうだよ京子…綱吉の好きな人は私じゃなくて違う人だから」


「そうなの?」


「「うん/そうだよ」」


綱吉は京子の誤解が解けてほっ、としていた
私はまた傷ついたよ…





その後の授業を受けても全然頭に入らなかった…

放課後になり今日は珍しく綱吉と2人で帰っていた



「はぁー京子ちゃんの誤解解けてよかった…」


「…そうだね」


「刹那とは幼馴染みで大切な家族なのに」


「…そうだね」


私は家族だなんて思ったことない


「それにしても京子ちゃん今日も可愛かったな〜」


「…そうだね」


私は綱吉の目に入らないほど可愛くないの?
確かに京子は女の私から見ても可愛いけど…
じゃ私はどうなの綱吉…



「あっ家着いた。それじゃね刹那」


「…綱吉!!」



私は貴方の一番にはなれないの?
京子の代わりにはなれないの?




「…っごめん何でもない


ガキどもの面倒頑張ってね。じゃまた明日…」


「…?また明日」


私は何を言おうとした…
無理なことを馬鹿なことを言おうとしてた…



私は綱吉が居るであろう部屋に顔を向けた


「(綱吉…私、綱吉のこと幼馴染みとしてじゃなくただの男の子として)


好きだよ」


私の言葉は風によってかき消された





ねぇ綱吉…私は幼馴染みなんてなりたくなかった
幼馴染みなんてただの邪魔な壁だよ



幼馴染みなんて…




大っ嫌い…!





(おい、ダメツナ)(なんだよリボーン)(…いや、何でもねぇ)(?)




〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

リボーンだけが今の状態を把握してるみたいな〜


読んで下さってありがとうございます!




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