[携帯モード] [URL送信]

short
ありがとう(獄寺/ほのぼの)




キーンコーンカーンコーン


「あっ、鳴った
てことは放課後か…」


六時間目が
大っ嫌いな英語だったからサボってみたけど…


「つまんなーい!!」



そんなことを
言いながらも地べたに
寝っ転がってる私

今は雲雀さんがいないから良かったけど、やっぱなぁー

まぁサボったクセにつまんないのもあれだけど…



「はぁー


よし、こんな時こそお気に入りの歌を歌お♪」



何故歌?と思うだろうが(えっ?思わない…そんなこと知るか)あえて言おう…特に意味はない!



スゥー



殻の中が僕の世界
僕の世界は殻の中

殻の中は真っ暗
無音で
何もない

あぁなんてラクなんだ

殻の中以外の外(世界)はくだらない

すべてが無駄で腐っている幻滅する世界

希望なんてない
奇跡なんてない

関わりたくない
関わらない

だから
僕は拒絶した

あれからどれくらい
たったのだろう

分からなくなった時
突然殻が破れた

[いったいどうゆう事だ]
<あなたをお迎えに上がりました>
[そんなのいらない
外(世界)に絶望して拒絶したのに
殻(僕の世界)を返せ]
<あなたが必要だからきました
絶望は希望に変わります
世界が欲しいなら私がなりましょう>

そう言った
そう言われた

その時わかった

外(世界)が変わった
殻(僕の世界)はいらない

真っ暗だった
無音だった

その当たり前を
君は破った

君は光という名の
世界をくれた

何もない僕に
世界をくれた

あぁありがとう
ありがとう

久しぶりにみた
外(世界)には

虹が出ていた




歌い終わってその余韻に浸っていたら何処からか声がした


「何やってんだ?」


急に現れたのはクラスメート兼同業者の獄寺だった


「うわっ!?
びっ、ビックリした!

いつからいたの!?」


「テメェがくる前からいた」


「…あぁそういえば朝のSHRは居たけどそれから居なかったね…

サボりかコノヤロー」


「なっ!テメェだってサボってんじゃねぇか!」


「私は6時間目だけだ!」



くだらない口喧嘩をしていたら急に獄寺黙ったのでビックリした。


「何急に黙って…?」


「…なぁさっきの歌」


まさか聞かれてるとは思わなかったけど、獄寺が私より此処にいたのなら当たり前か。


「私の…お気に入りで大好きな歌、かな」


「あの歌の歌詞」


「…あの歌はね、私が自分で作った歌なんだ。私さ、獄寺と会う前ってあの屋敷の中でこの世の中が嫌いになって精神世界に逃げてたじゃん…」


獄寺は黙って聞いていた


「そこに、まぁ偶々だけど獄寺が来て私を外に出してくれた。その時の気持ちを歌に…歌詞にしたの!


だからこの歌は獄寺に向けた歌ってことかな♪」


そう、貴方は私を助けてくれた。その感謝の形。


「けっ、お前を連れ出したのは湿気た面してたからだ

テメェに礼を言われる筋合いはねぇ」


「あはー、そう言うと思った♪」




でもさ言わせて





ありがとう






(よし、獄寺遊びにいくぞ!!)(まて!これから10代目をお送りするんだ!!)(でた、10代目バカ…(笑))






[*前へ][次へ#]

2/9ページ


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!