王子とカエルと時々私
1
信じられない。
というか信じたくない。
私いつも通り学校通って、塾行って…
疲れた体でなんとかお風呂入って私の至福の時、“リボーン”という漫画を読んでからさあ寝ようってベッドに潜り込んだ。
うん、ここまではいつも通りだよね。
「…ぐぎゃあっ!!」
突然体に重みが。どすんていったよどすんって。
「しし、カエルなにやってんだよ。お前のせいで敵の攻撃受けただろ」
「ミーのせいじゃないですよー。ベル先輩が気ぬいて殺し損ねたからでしょー。ていうかここどこですかー?」
「…ん?なにこの狭い部屋」
「知りませんよー」
「あの」
「バカエル、どうすんだよ」
「堕王子こそ自分で考えてくださいよー」
「おーい君達」
「しし、もしかしてワープでもしたか?」
「そうかもしれませんねー。あの時光に包まれて…」
「いいからどいてぇぇ!!」
「「ん?」」
先ほどまで私を下敷きに座っていた二人組はベッドからおりた。私は状況がよめないまま起き上がると、さらに状況がよめなくなった。
王子とカエルと時々私
(べ…ベルとフラン…!?)
(しし、なんでこいつ俺らのこと知ってんの)
(吐かせなきゃですねー)
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