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王子とカエルと時々私






チャイムと同時に私は教室から走り出す。
お願いだから勝手に外でて騒がれたりお母さんに見つかったりしていませんように!

私は今この世の平和のために走る!





「ただいまぁ!!」


「あらお帰り早いのね」


「まぁね!」


お母さんの様子だとベル達は見つかってないらしい。よし、あとは部屋にちゃんといるか確認。階段をどたどたと上がりドアを開け―…


ばすっ!


…。ぎぎぎ…と重たい顔を動かし横の壁を見ればナイフさんが刺さっておりました。そしてこの部屋の状況はなんでございましょうか。


「あ、お帰りなさい葉月サンー」


「フランくん、どうしてこの部屋ナイフだらけなのかな」


「それは堕王子のせいですー」


「そっかぁ。じゃあどうして私の後ろに隠れてるのかな」


「それは堕王子がー…」


ばすっ!


私の真横、後ろにいたフランのカエルにナイフが刺さった。


「ベル!なにやってんの!」


「ししっ、そいつが俺のお菓子食ったから。制裁」


「だからってこんなにナイフ…あぁっ!!私のお気に入りのカエルちゃんが…っ」


「お前それ朝投げてたよな」


「ベルー!!」


「しーらねっ。葉月、お菓子買ってきて。足りない」


「知るかーーー!!!」


「あぁあ可哀相ですねー」


「絶対思ってないよねその言い方!」


トリップなんて…
逆トリップなんて良いことない!!




ナイフ?
回収したのはもちろん私ですよ!この堕王子手伝え!

…とは言えない。いや言ったけどナイフとんできた。


うぅ…いっきに年取りそうだ…


誰か助けてくださいまじで


(夕食がうどん?うわ庶民の食事じゃん)
(おま、私がどれだけ頑張って食事を用意したと…)
(つゆが濃いですねー)
(じゃあ食べるな!!)





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あきゅろす。
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